【カラチ】パキスタンのカマー・ジェイブド・バジャ陸軍参謀長は、「新政府は最大限の誠意をもって平和と友情の手をインドに差し伸べて来たが、そのことをもってイスラマバードの弱みと見なすべきではない」と述べ、イムラン・カーン首相の平和イニシアチブを支持した。
カラチの海軍士官学校で土曜に催された士官候補生と短期サービス課程受講者の卒業パレードで演説したバジャ参謀長は、「パキスタンは平和を愛し、平和を信じる国である」と語った。陸軍参謀長はパキスタンとインドの間の平和を実現するためのカーン首相率いる政府の努力を称賛し、「平和の利益はすべての人のものであり、お互いに戦うのは止め、共に病気や貧困や文盲と戦う時が来た。我々の新政府は最大限の誠意をもって平和と友情の手をインドに差し伸べてきたが、それを我々の弱さと見なすべきではない」と語った。
2018年の大半が停戦ライン(LoC:Line of Control)における小競り合いや外交上の論戦に費やされる中、インドシーク教徒巡礼者のためのカルタープール回廊を開く両国間の合意はインド・パキスタン関係の改善に一筋の光明になった。バジャ参謀長は「戦争は人々に死と破壊と悲嘆をもたらす。結局、すべての問題は交渉を通じて解決される。だから我々は、アフガニスタン独自の和平案を支持することを通じ、アフガニスタンに恒久的な平和をもたらすことに力を傾注している」と述べた。
○イムラン・カーンはインドに学べ:オワイシAIMIM総裁
【ハイデラバード】全インド・ムスリム評議会(AIMIM:All India Majlis-e-Ittehadul Muslimeen)総裁を務めるアサダディン・オワイシ国会議員は日曜、パキスタンのイムラン・カーン首相が、『ナレンドラ・モディ政権に少数者を如何に待遇すべきかを示す』と語ったことを巡りツイッターで「カーンはインドの包括的政策と少数者の権利から学ぶべきだ」と反論した。
AIMIM党首は「パキスタンの憲法では、イスラム教徒だけが大統領になる資格を有するが、インドでは、抑圧されたコミュニティー出身の複数の大統領が誕生している。カーン同志(サハーバ)もそろそろ我々から包括的政策や少数者の権利について少し学ぶべきろう」と指摘した。