【ラジナンドゲーアン】西ベンガル州コルカタとグジャラート州スーラトを結ぶ国道の中間にチャッティースガル州ラジナンドゲーアン県が存在する。ここは同州のラマン・シン首席大臣の選挙区だ。
インド人民党(BJP)支持者の一人は、「これはひどい間違いだ」と嘆息した。BJPは、ヴァイシャ(第三庶民:行商人カースト)が住民の多数を占めるラジナンドゲーアン県の看板にはモディ首相がシン首席大臣を讃える掲示を掲げたかった。それ自身行商を手がける件の支持者によると、ヴァイシャ階級は、デモナタイゼーション(demonetisation:旧紙幣廃止)と商品サービス税(GST:goods and services tax)の導入でひどい目に遭った。このため、シン首席大臣の写真は掲示板や新聞紙面からすぐに除去された。彼の師匠のヴァージペーイーは背後に移され、モディ首相は維持されたと言う。
ラジナンドゲーアン県BJP支部の関係者は、「モディ首相のおかげでBJPは、ラジナンドゲーアン県とチャッティースガル州で逆風に直面している」と率直に語った。
シンド人のトレーダーは匿名を条件に「ラマン・シン首席大臣は、チャッティースガル州の発展に関する限り優れた仕事をしたが、モディ首相ではない。BJPが勝てば、その功はシン首席大臣に帰せられるだろう。もし負ければ、皆がモディ首相を責めるにちがいない」と語った。
選挙が近づくほど、BJPはますますシン首席大臣の『開発』アジェンダと、故アタル・ビハリ・バジパイの温厚なイメージに依存する。奇妙なことに、国民会議派も、ラジナンドゲーアン県ではバジパイに依存している。同県のトランカッタ村では、ディーワーリーアフタヌーンの国民会議派のスローガンは、「バジパイを思いだし、国民会議派に投票しよう(Atalji ke yaad main, chaap lagegi Congress ke panje mein)」だった。
同地の国民会議派候補はバジパイ元首相の兄の娘で、BJPの元州議会議員や元国会議員を務めたカルナ・シュクラ女史。彼女は2014年に国民会議派に入党した。シュクラ女史はBJPにはより多くの軍資金があることを認めており、そこでトランカッタ村の聴衆に「BJPのカネとジュエリーと酒は受けとっていいけど、アタルジを思い出して私に投票してね」と勧めたのだろうか。と言うことで、ラジナンドゲーアン県では、バジパイ元首相の姪と直弟子が対決することになる。
【ニュースソース】