【ムンバイ】非銀行金融機関(NBFC)の流動性不安に対する懸念は月曜(9月24日)、市場の幅広い銘柄に影響、両ベンチマーク指数は共にほぼ1.50%下降、ナショナル証券取引所(NSE)Nifty指数は心理的下限とされた11,000を下回った。
銀行、不動産、自動車など金利に敏感なセクターは、一部のセクトーラル指数が3~5%も下降し、激震の矢面に立たされた。市場参加者によると、週末のインド準備銀行(RBI:Reserve Bank of India)とインド証券取引委員会(SEBI)の共同行動に加え、財務相の月曜の声明が、懸念の緩和に大きく寄与した。アルン・ジェートリー財務相は取引開始に先だって「政府は、NBFC、ミューチュアルファンド、中小企業の流動性が維持され、十分提供されるようあらゆる手段を講じる」とツイートした。日曜には、RBIとSEBIが共同で、「金融市場の動きを注視しており、必要に応じて行動する用意がある」と述べた。
コタック・ミューチュアル・ファンドのマネージング・ディレクター、ナイルシュ・シャー氏は、「利回りの硬化、通貨の下落、流動性逼迫に伴う不安定な状況」と述べた。シャー氏は「NBFCは急成長しており、そのリファイナンス能力に影響が出れば、最終的には成長が阻害される。最近の出来事は投資家心理に影響を与えている。政府と規制当局による先制措置は、状況が注目されていることを公に認めたようなもの」と付言した。