【ニューデリー】パキスタンのイムラン・カーン首相は9月22日、「私の和平交渉再開の呼びかけに対してインドは高飛車で否定的な態度を示した」とし、両国外相による会談を中止するというインド政府の決定に失望の意を表明した。
カーン氏は自分の提案が一蹴されたことに対する挫折感を露わにして「私は人生航路上において大きな展望を持つことなく大きなオフィスに陣取る小人たちに出くわした」とツイートした。
インド外務省は、カーン氏の憤懣の発露に直ちに反応しなかった。インド外務省の広報担当官は金曜、「ジャム&カシミールにおける警官の殺害が、カーン氏とパキスタンの『邪悪な意図』の『本質』に他ならない」と語った。インド外務省は、インドのスシュマ・スワラジ外相とパキスタンのシャー・メウッド・カーズヒ外相の会談中止の理由として、この事件を指摘した。インド外務省はそのステートメントの中でまた、パキスタン郵政当局がイスラム過激派組織ズブル・ムジャーヒディーン(Hizbul Mujahideen)のブルハン・ワニ(Burhan Wani)を含むカシミール人テロリストを顕彰する切手を発行したことも触れている。
一方、パキスタンのカーズヒ外相は土曜、僅か1日前に合意された両国外相の会談を取り消すことによりインドは外交条理を踏みにじたと非難した。イスラマバードで記者会見したカーズヒ外相は、カシミール人テロリストを顕彰したとされるパキスタン郵政当局の切手発行が、両国外相による対話キャンセルの口実に利用されたと語った。ニューヨークに出発するに先立ってカーズヒ外相は「彼等はイムラン・カーン政権が誕生する前に発行された切手を言い訳に用いた。彼等が9月に行った措置を正当化するために7月に起きた事を用いるのは論外だ」と補足した。
カーズヒ外相とスワラジ外相は、来週、国連で対決することになりそうだ。両外相は、少なからぬ会議に同席することになる見通しだ。
○カシミール武装グループ、早朝特殊警察官3人の住宅を襲撃
【スリナガル】金曜の早朝、武装グループがカシミール南部シュピヤン県の三軒の住宅に押し入り、非武装の特殊警察官3人を捕縛した。1人は風呂に入っており、もう1人は朝の祈祷から戻たところで、3人目は母親が朝食のパンを準備するのを待っていた。
犠牲者の一人クルワント・シン氏の母親プッシュパ・デヴィ婦人は「寝室にいた息子を探して、複数の武装グループが侵入して来た時、私はロティ(パン)を作っており、息子は私が朝食を作るのを待っていた」と語った。事件が起きた時、クルワント氏の妻と父親のドゥープ・シン氏はジャム州に出かけていた。クルワント氏には娘と息子がいた。プッシュパ・デヴィ婦人は「彼等は息子をすぐ解放すると約束した。なぜ殺したのか? 息子はどんな罪を犯したと言うのか」と慨嘆した。
シュピヤン県カプレン出身の二人の特警の父親ニサール・アフマド・ドビ氏は、武装グループが家に侵入したとき朝の祈りをちょうど終えたところだった。ドビ氏の甥は「彼が寝室に戻るとすぐに、武装グループが侵入してきた。彼らは彼に同行するよう求めた。彼らは彼をすぐ解放すると彼らの銃にかけて誓た。彼らはカメラの前で彼が警察を辞めることを誓ったら家に帰す言った」と語った。しかし武装グループから門の前で逃げるなと警告されているのを見たのが、最後になったと言う。
シュピヤン県バタグンドゥ在住アブドゥル・ガニ氏の子息で特警のフィルドウス・クチャイ氏の場合は、ちょうど風呂に入っている時、ガンマンが侵入し、風呂のドアをノックしたと言う。
○新たな外科手術の時機:陸軍司令官
【ニューデリー】インド陸軍のビピン・ラワット司令官は9月24日、「テロリストの発進基地に新たな奇襲攻撃(surgical strikes)をかける時だ」と述べた。
ラワット司令官は『India Today TV』のインタビューに応じ「もう一度行動(奇襲攻撃)する時だと思う。しかし、何をするかは明らかにできない」と語った。
インド陸軍は2年前の9月29日に停戦ライン(LoC:Line of Control)を越えて所謂シュージカル・ストライクを行った。ラワット司令官は日曜、パキスタンとの対話中止を決めた政府の決定を支持し、「会談とテロは両立しない」と指摘した。
【ニュースソース】
Cancellation of Indo-Pak talks: Small men in big offices, says Imran Khan
Morning shock in Shopian
Need another surgical strike, says Army chief Bipin Rawat
It’s time for next surgical strike: Rawat
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