【カトマンズ】ナレンドラ・モディ首相は8月30日、第4回BIMSTECサミットに出席するため当地に到着、サミットに平行してスリランカのマイトリーパーラ・シリセーナ大統領やバングラデシュのシェイク・ハシナ・ワゼド首相を含む域内の首脳との二国間会議を開く予定だ。
モディ首相は前日、カトマンズにおける『多面的技術経済協力のためのベンガル湾構想(BIMSTEC:Bay of Bengal Initiative Multi-Sectoral Technical and Economic Cooperation)』サミットへの参加通じて、隣国との関係を最優先し、東南アジア諸国との拡大善隣関係を強化するインドのコミットメントを発信する考えを明らかにした。二日間のサミットに出席するためネパールに旅立つに先立って発表されたステートメントの中で、モディ首相は、「平和で豊かで持続可能なベンガル湾地域の実現を目指すサミットの合間を縫ってバングラデシュ、ブータン、ミャンマー、スリランカ、タイの指導者と意見交換する」と述べている。モディ首相によると、サミットの主題は、加盟国が共通の展望と挑戦に対する集団的対応を可能にする関係を形成することにある。BIMSTECは、バングラデシュ、インド、ミャンマー、スリランカ、タイ、ブータン、ネパールを含む地域グループで、世界人口の22%を占める。
○バローチスタン州自爆テロ事件、中パ関係に警鐘
【香港】最近のバロチスタンの中国パキスタン経済回廊(CPEC:China-Pakistan Economic Corridor)プロジェクトに取り組んでいる中国の技術者に対する自爆攻撃は、イムラン・カーン政府とパキスタン陸軍に挑戦しており、いくつかの内部紛争が表面化しつつある国でこのプロジェクトが直面するリスクを示している。
ダルバンディンにおけるバロク上級幹部の息子による中国人技術者を乗せたバスを標的にした攻撃では、中国人3人が負傷したが、パキスタン最大の州における中国プロジェクトを注視する消息筋は、「バロチスタン解放軍(BLA:Baloch Liberation Army)による自爆テロの試みとしては希なケース」と語る。
CPECの重要な柱を成すグワダル港が所在するバロチスタンは、分離主義者の活動の渦中にあり、同プロジェクトにエンジニアを送り込む中国をも紛争に巻き込んでいる。CPECの円滑な実行とプロジェクトの稼働は中国とパキスタンの関係に大きな影響を及ぼし、したがってまたパキスタン陸軍と中国はこのイニシアチブに賭けている。
資源が豊富なバロチスタンは、域内プロジェクトからの公正な収入と、より大きな政治的発言権を求めている。攻撃が行われた地域は、パキスタンの東部国境に近く、平和とはかけ離れたイランに接している。
ロンドン拠点ロイヤル・ユナイテッド・サービス研究所(RUSI:Royal United Services Institute)のラファエロ・パントゥーチ部長(国際安全保障調査担当)は、中国人技術者に対する自爆攻撃に関して、香港の日刊紙サウスチャイナ・モーニング・ポストに「この地域における分離主義の問題に対する長期的答えは、政治的解決策とインフラと鉱業投資の問題の中に見いだされるだろうが、後者に関しては解決困難で、悪化する可能性がある」と寄稿。「分離主義グループにとって、当該パキスタニ州(バロチスタン)は第一の敵であり、イスラマバードの親友北京は同グループの攻撃目標になりつつある」と指摘している。
【ニュースソース】
PM Modi arrives in Nepal to attend BIMSTEC Summit
Suicide attack in Balochistan wake-up call for China and Pakistan
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