【ニューデリー】ナレンドラ・モディ首相は7月30日、パキスタン正義運動(PTI:Pakistan Tehreek-i-Insaf)党のイムラン・カーン党首に電話し、最近の総選挙においてPTIがパキスタンの単独で最大の党になったことを祝福した。モディ首相はさらにパキスタンに民主主義が深く根付くことに期待を表明した。
インド外務省の発表によると、首相は平和と近隣諸国全体の発展を希求するその展望を重ねて表明したと言う。
一方、ニューデリー駐在のパキスタン高等弁務官ソハイル・マフムード氏は8月14日に高等弁務官事務所で催された第72回独立記念日式典の席上、「モディ首相のイムラン・カー氏への電話はポジティブな動きであり、二国間関係の改善に役立つ」と語った。
カーン氏は、8月18日にパキスタン首相就任を宣誓する予定だ。
○パキスタン新首相、外国指導者を招かぬ簡素な宣誓式に方針転換
【イスラマバード】メディアの報道によると、イムラン・カーン氏は、外国指導者や有名人を招待せず、簡素な首相就任式にする方針を決めたようだ。
カーン氏が率いるパキスタン正義運動(PTI:Pakistan Tehreek-i-Insaf)は、7月25日に行われた総選挙で単独で最大の第一党として浮上した。65歳の指導者は8月11日の宣誓式を経て新首相に就任する予定。PTIは当初ナレンドラ・モデイ首相、ボリウッドのスーパースター、アミール・カーン氏、インドのクリケット選手カピル・デブ氏、スニル・ガバスカル氏、ナビョット・シン・シドゥ氏を含む外国指導者やパーソナリティーを就任式に招待する予定だった。しかし、地元英字紙Dawnによれば、木曜になって状況は一変、カーン氏は一転して、きらびやかなセレモニーは見合わせることに方針を変えた。
PTIスポークスマン、ファウド・ショードリー氏は、「我々の党首は、就任宣誓式を厳粛に執り行うよう指示した」と同紙に語った。「彼は大統領官邸アイワン・サドルで催される簡素な式典で宣誓を行う。外国人は招かれず、完全な国家(国内)的行事になるだろう。イムラン・カーンの親しい友人ほんの数人が招待される。華麗なショーが演出されることはない」とショードリー氏は述べ、「イムランの友人数人が、式典に招かれる少数の外国人になるだろう」と付言した。
マムヌーン・フセイン大統領が、カーン氏の就任宣誓式を主宰する。彼の党が選挙に勝利した後、カーン氏は、緊縮政策を実行し、納税者の利益を守ると約束した。カーン氏は、首相公邸には入居しないとし、同公邸の運命はPTIの決定に委ねると語った。
○クリケットスター、パキスタン新首相就任式出席に期待
【ニューデリー】インドの元クリケット選手カピル・デブ氏とナビョット・シン・シドゥ氏は、イムラン・カーン氏のパキスタン首相就任宣誓式への出席を楽しみにしている。
カーン氏が率いるパキスタン正義運動(PTI:Pakistan Tehreek-i-Insaf)党は、元テスト・スターのスニール・ガヴァスカール氏とボリウッド俳優アミール・カーン氏のほか、シドゥ氏とデブ氏にも首相就任式への正式の招待状を送付すると発表した。
カピル・デブ氏はザ・ヒンドゥー紙に、「招待を受けるのは光栄で、インド政府が認めるなら、喜んで出席する。イムランは友人で、彼が彼の国を率いる夢を実現したのをこの目で見るのは本当に嬉しい」と語った。
シドゥ氏は感情を露わにして「一クリケット選手がこの地位に登り詰めたことは、両国にとってグッド・ニュースだ。政府が許可すれば、式典に出席したい」と語った。インド・チーム元キャプテンとして、カーン氏との関係に触れ、「彼は強い個性の持ち主で、彼は国民のために全力を尽くすと思う」と述べた。
「彼は常に一般人の境遇に関心を寄せていた。イムランが彼の国の様相を一変させるようなインフラを構築するものと期待している」とデブ氏は語った。
シドゥ氏は1987年にファリダバードでカーン氏と会った時のことを振り返り次のように語った。「彼の第一球目がデッドボールになった時、彼は僕に駆け寄り『大きく深呼吸して落ち着け』てアドバイスしてくれた。僕はその日以来彼を尊敬しているよ。僕らはフィールド上で選手として、場外では解説者として共に過ごしたが、僕は彼が国民に対する思いやりとビジョンをもった人物と思う。彼のがん病院は無料の治療を提供しており、誰もが認める彼の国に対する最大の贈り物だね。」
デブ氏は、カーン氏の首相就任がインドとパキスタンの関係改善につながると言うポジティブな見通しを語った。「平和的共存は、インドとパキスタン双方に良いことで、イムランなら達成できるだろう。彼は、クリケットに審判の中立性を維持する精神を持ち込み公平な監督実現に貢献した。イムランは、軍に対しても物事を異なる立場から見ることを説得できると確信している。」
パンジャブ州の国民会議派政府の一員になったシドゥ氏は、「イムランは変化を望んでいる。彼にとって、政治は使命であり、彼は成功するだろう。彼は、弱点を強みに変えるカリスマ性がある。模範的クリケット選手だった彼は、印パ両国の緊張を取り除く完璧な指導者になるだろう」期待を表明した。
カーン氏が首相に就任した後の印パ両国関係においてクリケットが果たす役割についてデブ氏は、「正直言ってクリケットは小さな道具に過ぎない。両国政府の意思次第だが、イムランは両国間に平和の橋をかけることができると確信している。両国が防衛費を削減し、インフラの改善により多く支出するなら、それは助けになる。もし南北朝鮮にそれができるなら、インドとパキスタンにできないはずがない。僕はイムランがこの方向に突き進んでくれることを期待している。」
【ニュースソース】
PM Modi Congratulates PTI Chief Imran Khan Ahead Of Swearing In As Pakistan PM
PM Modi's call to Imran Khan after polls is a positive development, such steps will improve ties: Pakistan envoy Sohail Mahmood
Imran Khan opts for simple oath-taking ceremony, not to invite foreign leaders
Kapil, Sidhu pin hopes on Imran Khan
○世界は一つ: