SEAnews 1996-01-17 ArtNo.4627

【クアラルンプル】サイム・ダービーBhdは昨年11月にDatuk Keramat Holdings Bhdから60.35％の権益を13億Ｍドルで買収したユナイテッド・マラヤン・バンキング・コープBhd(UMBC)をクアラルンプル証取(KLSE)に上場させる計画だ。
サイム・ダービーのモハマド・ヤアコブ重役(CEO)が先週末に催された特別総会後記者会見し語ったところによれば、サイム・ダービーは、1）ＵＭＢＣの一級銀行ステータス獲得、2）ＫＬＳＥへの上場、3）資本構造の強化、の3点を優先する。ＫＬＳＥへの上場は、同行のサイム・ダービー・グループへの吸収が完了し、一級銀行ステータスを獲得した後が望ましい。しかし中央銀行の規定の下に一級銀行ステータスを認められるためには、株式資本を現在の3億3300万Ｍドルから5億Ｍドルに引き上げる必要がある。したがって株主割当の他、上場を通じて株式資本を拡大することも考えられる。また資本構造の強化には自己資本比率の拡大の他、預貸率の改善が含まれる。これ以前に報じられたところでは、ＵＭＢＣの預貸率は中央銀行が定めた8％に接近していると言う。ちなみに今年1月5日には協同組合コプラシ・ウサハ・ブルサトゥ・マレーシアがＵＭＢＣの30％権益をプルナスとペトロナスから買収することを確認している。(BT:1/16)