【ニューデリー】カルナタカ州のHDクマラスワミー首席大臣は5月25日、117人の州議会議員が国民会議派と世俗主義人民党(JDS:Janata Dal Secular)の連立を支持したことから州議会における過半数の信任を証明した。
結末が見通せない結果に終わった2018年カルナタカ州議会選挙後、104議席を獲得し単独第一党に躍進したインド人民党(BJP)と、選挙後の提携で118議席(BSP1、無所属2を含む)をほぼ確保した国民会議派/JDS聯合が、それぞれ政権樹立を目指していた。BJPは前回2013年の40議席から104議席に大幅に議席を増やした。これに対して国民会議派は前回の128議席から78議席に激減、JDSも前回の40議席から37議席に後退した。
BJP議員は、国民会議派とJDSの邪悪な野合(unholy partnership)に抗議し、議場を退出。BJPのリーダー、BSイェディーラッパ議員は、クマラスワミー首席大臣が農民に対する融資の返済免除を実行しないなら、5月28日に全州をあげて抗議活動を展開すると警告した。
タイムズ・オブ・インディア紙に対して、クマラスワミー首席大臣は、農業問題に優先的に取り組む考えを明らかにするとともに、「自分は農民が如何なる危機にも直面することなく、彼等が私に寄せた信頼に応えるよう最善を尽くす」と語った。
BJPが率いる中央政府との関係をどう処理するかに関して、クマラスワミー首席大は、「演壇や選挙戦における対決と中央政府との関係は別だ。中央政府と対決する考えは無い。我々が求めるものを彼等に納得させるよう説得する。カルナタカは国内第二の収入を得ており、BJPが率いる中央政府がカルナタカ州の貢献に満足し、相応の決定を下すよう望む。中央政府は、当地で実権を得られなかったと言え、継母のような振る舞いをせず、あらゆる問題を政治化すべきではない」と語った。
クマラスワミー氏は、「私は首席大臣であり、手綱を握るのは私だ。父H.D.デーヴェー・ガウダ(インド元首相)のマイクロ・マネージを受けることはない」と明言した。
○ムンバイ開発計画、遂に実行へ
【ムンバイ】マハラシュトラ州政府は、2034年までに800万の新規就業機会の創出を目指す、『ムンバイ都市開発計画(MCDP:Mumbai city Development Plan)』を終に認可した。4年前に一旦期限切れで廃案になった同計画は、新世代知識労働者のための計画に変身した。
一都市の空間はその都市の全ての住民に帰属すると言うアイデアは長期計画に反映されなければならない。『MCDP 2014-34』の特徴は、一般市民を本土から約50キロ離れた場所に追放するのではなく、ムンバイ中心地の手頃な価格の住宅地をできる限り広げる一致した努力にある。したがって、計画では、宅地として約3300ヘクタールが追加される。この内2100ヘクタールは非開発区(NDZ:No Development Zone)から切り取られる。NDZとは、環境保護の観点から開発が禁じられた約1万3700ヘクタールの区域。別に1100ヘクタールが『観光開発区(Tourism Development Area)』から、残りは塩田から、それぞれ解放される。
しかし、市民団体は、手頃な価格の住宅用に実際に配分される土地に関して、この種の手品に懐疑的だ。