【ニューデリー】インドのナレンドラ・モディ首相とロシアのウラジミール・プーチン大統領は5月21日、黒海のリゾート都市ソチで催された非公式サミットの席上、多極的世界秩序構築の重要性を確認した。
両首脳は、テロリズムとラジカライゼーションに対する懸念を表明、テロのあらゆる形態あるいは兆候に対して断固たる措置を講じる決意を表明した。この点に関して、両者は、アフガニスタンにテロの脅威から解放された平和と安定を回復することの重要性を確認、両国が協力して同目的を達成することで合意した。
両首脳は主要な国際問題について突っ込んだ話し合いを行い、インドとロシアの間の特別で特権的な戦略的パートナーシップが世界の平和と安定にとって重要な役割を演じると言う点で意見の一致を見た。
両首脳は、インドとロシアが、開かれた平等な世界秩序に貢献する上で重要な役割を担っているという認識を共有した。この点で、両者は世界の平和と安定を維持する共通の責任を持つ主要国としての互いの役割を確認した。
両首脳は多極的世界秩序を構築する重要性に関して意見の一致を見た。両者は、インド太平洋地域を含む問題に関して、両国間の協議と調整を強化する方針を決めた。
両首脳は、二国間の貿易と投資のより広範な相乗効果を発揮させる狙いから、インド政府のシンク・タンク『インド改造全国評議会(NITI Aayog:National Institution for Transforming India Aayog)』とロシア連邦経済開発省との間の戦略的経済対話の枠組みを設けることで合意した。
両首脳は、ロシアの半国営天然ガス独占企業ガスプロムとインド国営ガス供給会社GAIL(Gas Authority Of India Ltd)の長期契約に基づき、来月、液化天然ガス(LNG)初荷の受け渡しが行われることを歓迎した。
両首脳はまた、軍事、安全保障、原子力分野における長年のパートナーシップの重要性を再確認し、これらの分野における協力が継続されていることを歓迎した。モディ政権は、今回のサミットに先だって、国防設備の調達に関しては他の如何なる国の指図も受けないと強調していた。
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