【ニューデリー】カルナタカ州の州議会選挙は5月12日に投票が行われ、議員224人を選択する投票の開票は5月15日に行われる。選挙管理委員会のOPラワット委員長は3月27日、ニューデリーで以上の発表を行った。
有権者総数は4960万人。総数224議席中、カ-スト外の不可触階級(scheduled castes)に36議席、不可触部族(scheduled tribe)に15議席が配分されている。立候補届け出の締め切りは4月24日、立候補取り下げの締め切りは4月27日。
カルナタカ州議会選挙は、与党国民会議派にとって、またインド人民党(BJP)にとっても政治的に極めて重要なものとなっている。なぜなら過去数年の一連の州議会選挙にいおいてサフロン党に連敗した国民会議派にとって、カルナタカ州は依然政権を掌握する唯一の主要な州になっているからである。BJPは他党とも協調し国民会議派の議席切り崩しを図っている。国民会議派とBJPの他、H.D.デベ・ゴウダ元首相に率いられる世俗主義人民党(JDS:Janata Dal Secular)が第三党を成している。
一方、インド選挙委員会(ECI:Election Commission of India)は、BJP情報室(IT Cell)によってツイートされた選挙スケジュールに関して、情報漏洩の調査に乗り出す。国民会議派は、BJP情報室のアミット・マルヴィヤ主任は、選挙日程に関する情報(正確ではないにしろ)を公式発表以前にどこから手に入れたのかと疑問を呈している。
○国民会議派126議席、BJP70議席:カルナタカ州議会選挙予測
【バンガロール】投票前調査によると、今回のカルナタカ州議会選挙では与党の国民会議派が勝利する見通しだ。
ハリヤナ州グルガオン拠点『C fore』社の投票前予測によると、国民会議派は得票率46%で、126議席を獲得するものと見られる。インド人民党(BJP)は70議席、世俗主義人民党(JDS:Janata Dal Secular)は27議席、それぞれ獲得するものと予想される。
この調査では、3月1-25日の間に州内の全県をカバーする154選挙区の有権者2万2357人に対して構造的調査票(structured questionnaire)が配布された。
C fore社のプレッシャンド・パレティ社長(CEO)によると、調査は独立したもので、国民会議派から委託されたものではないと言う。
○K州有権者リストから回教徒180万人が欠落:NGO
【バンガロール】ニューデリーに本拠を置くNGOによると、最近更新された有権者リストに載っていないか、2018年カルナータカ州議会選挙用に発行された投票者IDカードが届いていないイスラム教徒有権者の数が約180万人にのぼる。
著名なエコノミストで、『サチャー判事委員会(Justice Sachar Committee)』委員も務めるアブサレー・シャリフ博士率いる『開発政策調査会議センター(CRDDP:Centre for Research and Debates in Development Policy)』が、同問題を追究するキャンペーンを開始した。
この点に関して国民会議派のリズワン・アシュラフ州議は、「状況を憂慮しており、是正せねばならない」と語った。同議員はムスリム・コミュニティーが組織的に登録をボイコットした可能性を否定した。「有権者リストに自分の名が記載されないことを誰が望むだろう。IDカードは、多くの他の目的に身分証明のために使用される。
投票するかどうかは別の問題」とアシュラフ議員は語った。
全インド国民協議会(AICC:All India Congress Committee)のカルナタカ州ベルガウム地区担当のマニック・タゴール書記は、「我々は不正選挙に長けた強敵(BJP)と戦う際は、大いに警戒する必要がある。最近グジャレート州で行われた選挙では、多くの選挙区で大量の有権者名が削除された。削除された大部分は回教徒か、ダリット(不可触賤民)で、彼等は国民会議派の支持者だ。こうした操作の背後にBJPが関与していると言う信頼できる情報を我々は手にしている」と語った。