【ニューデリー】インドはセーシェルにおける地歩を失いつつある。インドとセーシェルがアソンプシオン島の軍事インフラ建設に関する改訂合意に調印して2カ月、同国の野党は議会における批准を拒否した。
セーシェルのダニー・フォール大統領は3月25日、初めて記者会見し、同協定に反対する意向を認め、予定されていた4月の国会上程を見送る方針を明らかにした。彼は、野党指導者のウェールズ・ジョン・チャールズ・ラムカラワン氏及び与党幹部から、現在の形での合意を認めないと伝えられたと語った。フォール大統領は、『国際太陽光連盟(ISA:International Solar Alliance)』の第1回首脳会議に出席するため、最近インドを訪れた。
フォール大統領は、「議会の多数を占める野党指導者が、批准しない意向を表明した以上、自分が同合意を議会に上程するのは適切ではない」と語ったとされる。フォール大統領は、「実際のところそれは『セーシェル沿岸警備隊の施設』である」とし、インドの軍事基地をアソンプシオン島に建設するための合意と言う認識を否定した。インドが同島を専有すると言う懸念が高まる中、セーシェルでは、過去数ヶ月インドに対する大衆の抗議活動が生じている。
上述の野党指導者ラムカラワン氏は「私はこれでアソンプシオン島合意が終焉し、最早、フォール大統領と野党の間の如何なる議題になることもないことを明確にしたい」と語ったとされる。
3月初めに、同協定の内容がオンラインで流出、インド洋の島嶼国に騒動が生じたことから、公的な調査が開始された。
興味深いことに、インドは、野党との政治関係を構築するため、インド系野党指導者ラムカラワン氏をインドに招いた経緯がある。その際の対話は、改訂された合意をクリアするためのコンセンサス形成する上で重要だった。ところがラムカラワン氏は今週、協定の批准を拒否した。
インドはこの計画の支持を獲得するために、より一層汗を流す必要があるだろう。とりわけ豊富な軍資金を保持する中国がこの国に足場を築く機会を窺っていることから。
○ネパール首相、農業技術の移転要請
【パントナガル】ネパールのカドガ・プラサード・シャルマ・オリ首相は4月8日、ネパールの農業の大変革を実現するため、ウタラーカンド州のG.B. パント農業技術大学(G.B. Pant University of Agriculture and Technology)に研究ノーハウの移転を要請した。
オリ首相はパント大学特別会議の席上、「パントナガル大学がインド農業の近代化に貢献した点に鑑み、もし貴大学とネパールが農業分野で協力するなら技術革新を通じた一大農業革命をネパールに起こすことができるだろう」と語った。オリ首相はさらに「ネパールには農業大学2校が存在するが、これらの大学を強化するために、パントナガル大学研究学部とインド政府の支援が必要とされる」と語った。
ウタラーカンド州のトリベンドラ・シン・ラワット首席大臣は、「ネパールとウタラーカンド間の交通を改善するため、カトマンズとデラドゥン間に直行便を運航させることを希望する」と語った。
【ニュースソース】
Seychelles opposition blocks military deal with India
Oli seeks farm expertise for Nepal
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