【ニューデリー】インドのシュレシュ・プラブー商工相と中国の鐘山商務部長が3月26日、ニューデリーで会談した。これは中国における習モディ首脳会議に向け、年内に二国間関係をリセットする方針を決めた両国にとって初のハイレベル会議となった。
プラブー商工相とともに第11回『経済関係・貿易・科学・技術に関する中印共同グループ(China-India Joint Group on Economic Relations, Trade, Science and Technology)』会議の共同議長を務めた鐘山商務部長は、ザ・ヒンドゥー紙のインタビューに書面で回答した中で、適当な時期に印中両国間の『自由貿易協定(FTA:free trade agreement)』交渉が行われる予定で、両国関係の突破口になるだろうと述べている。
鐘部長によると、習近平主席とナレンドラ・モディ首相は2014年以来数回会談しており、両首脳は、両国が経済開発面でより緊密な関係を築き、全ての領域における協力を強化する方針を決めたと言う。
第11回JEG(Joint Economic Group)会議では、双方は一連の重要な合意に達した。双方は、中国の一帯一路イニシアチブやインドの『15年開発アジェンダ』、『メイク・イン・インディア』、『デジタル・インディア』等の開発戦略の相互振興を図ると言う。
○印中投資協定を再設定、貿易ブースター!
【ニューデリー】世界的な貿易戦争が過熱する中、二国間関係の改善を目指す、インドと中国は、中国側が大幅な黒字となっている貿易不均衡問題の改善を図るとともに、二国間投資協定を再交渉することで合意した。公式筋は、このほどファイナンシャル・エクスプレス紙に以上の消息を語った。
インドのシュレシュ・プラブー商工相と中国の鐘山商務部長が3月26日に会談した際、中国側はまた、インド農産品への市場アクセスを拡大すると言う懸案を検討するとともに、インド製医薬品の対中輸出を阻害要因を解消することを約束した。
中国の商務部長は、インドの商品及びサービスの中国市場へのアクセスを拡大、またインド国内に工業団地を開発する等、具体的措置を講じ、貿易不均衡を縮小することを認めたと、プラブー商工相はPTI通信に語った。
今回の会議は、中国とインドを含む一部の国から輸入される鉄鋼およびアルミニウムに対する当初の課税計画に加え、総額500億米ドルの中国からの輸入品に追加課税すると言う米国の計画により世界的な貿易戦争が過熱する脅威が高まる中、『経済関係・貿易・科学・技術に関する中印共同グループ(China-India Joint Group on Economic Relations, Trade, Science and Technology)』の枠組みの下で催された。