【ムンバイ/コルカタ】インド中央銀行(RBI:Reserve Bank of India)は、パンジャブ・ナショナル・バンク(PNB)に対し、保証書(LoU:Letter of Undertaking)に基づき負債の全額を各行に支払うよう命じると共に、2011年から現在までに何があったのか、詳細を報告するよう求めた。
LoU詐欺の総額が1140億ルピーに達し損害額抑制態勢に入った金融管理当局は、全ての金融機関にLoUの監視態勢を強化し、この種の念書(letters of comfort)を発行したり、ノン・ファンド・ベイスの活動(NOFBA:non-fund based activities資金の貸借を伴わない補助サービス、コンサルタントや格付け、ブローキング等)を手がける際は、適正評価(due diligence)を厳格化するよう求めた。
○中銀、PNBに対する全額支払い指示報道を否定
【ニューデリー】インド中央銀行(RBI:Reserve Bank of India)は、パンジャブ・ナショナル・バンク(PNB)に対し、貸し手が宝石商ニラブ・モディ氏等に発行した保証書(LoU:Letter of Undertaking)に基づき関係銀行に支払いを行うよう命じた事実はないと述べた。
PNBはウェブサイトに「PNBが直面する17億7000万米ドルにのぼる詐欺事件が明るみに出た後、RBIがPNBに、LoUを通じて他行に約束された金額を支払うよう命じたとメディアに報じられたが、RBIはその種の指示は行っていない」との声明を掲載した。RBIは、検証作業を開始しており、追って必要な措置を講じると述べている。