【ニューデリー】インド最高裁判所の歴史上前例のない事態が生じている。上級判事4人が1月12日、『訴訟案件の割り当て』と『司法手続き覚書作成の進捗』を巡り、ディパック・ミスラ最高裁判所長官(CJI:Chief Justice of India)に公然と反旗を掲げた。
最高裁判所長官に次ぐ最高位のJ・チェラメスワール裁判官を初めとする4人の判事による共同記者会見と言う前例のない動きは、法曹界及びオブザーバーを呆然とさせ、神聖な司法機関内における公然の対立が、今後一体どのように解決されるのかと言う不透明感を生じさせた。
○最高裁判事騒動解決:インド弁護士会
【ニューデリー】インド弁護士会(BCI:Bar Council of India)は1月16日、「インド最高裁判所の4人の上級判事が訴訟案件の割り当てを巡りディパック・ミスラ最高裁判所長官(CJI:Chief Justice of India)に公然と反旗を翻したことに伴う司法の危機は、内部的に解決され、騒動は既に終結した」と発表した。
前日の1月15日に7人の同協会代表団を率いて最高裁長官を含む15人の判事との交渉に当たったBCIのマナン・クマール・ミシュラ会長は、「4人の造反判事により提起された論点は言うなれば家庭内の問題であり、内部的に解決された」と語った。