【パランプル】ナレンドラ・モディ首相は12月10日、パキスタンがグジャラート州議会選挙に干渉しているとし、国民会議派に、最近、同党幹部が隣国の指導者と接触したとされる問題について釈明を求めた。
モディ首相は、当地で催された選挙集会の席上、さらに、パキスタン陸軍のサルダール・アルシャッド・ラフィク元参謀総長(former director general of the Pakistan Army)が国民会議派幹部のアーメド・パテル氏がグジャラート州の首席大臣に就任するのが望ましいと語ったと言う発言に疑問を呈した。
モディ首相の以上の発言は、外交官から政治家に転身した国民会議派幹部のマーニー・シャンカー・エイヤー氏が『モディは卑劣な奴(neech kism ka aadmi)』と述べ、インド政界を炎上させた翌日になされた。ちなみに、国民会議派は12月7日、エイヤー氏の党籍を凍結するとともに、同氏に問題発言に関して釈明するよう通知した。
モディ首相は「メディアは昨日、『マーニー・シャンカーの家で会議が催され、パキスタン高等弁務官、パキスタンの元大臣、インドの元副大統領、そしてマンモハン・シン前首相が出席、会議はほぼ3時間に及んだ』と報じた。その翌日、マーニー・シャンカー・エイヤーは『モディは下劣だ』と言ったが、これは重大な問題だ」と語った。
モディ首相はさらに「ラフィク元参謀総長はアーメド・パテルがグジャラート州の首席大臣になることを支持している」と述べ、「パキスタン陸軍元参謀総長がグジャラート州議会選挙に干渉し、マーニー・シャンカー・エイヤーの家でパキスタン人が会合、その後で、グジャラート州民、後進階級コミュニティー、貧困者、そして私が、侮辱された。諸君は、何も疑念を生じないか」と訴えた。
モディ首相は、さらに、党籍を凍結された国民会議派幹部マーニー・シャンカー・エイヤー氏がパキスタン訪問中に、インドと隣国の講和を実現するためにモディ首相を除去することを請け負ったと非難した。首相は、「あなたは私に関する請負契約を交わすためにパキスタンに行き、私を殺害する計画の請負を求めた」とし、「この種の会談は3年前に遡るが、国民会議派はこのエピソードの隠蔽を図り、彼等は過去3年間、彼に対して如何なる処分もしなかった」と語った。
首相は「国民会議派は、一体何が有ったのか、全国民に釈明する責任がある」と述べる一方、「彼等の悪口をこれ以上言うのは止そう。なぜならグジャラート州民はこの問題を検討し回答するだろう。そして彼等(国民会議派)は12月18日にその結果を知るのだから」と語った。