【ニューデリー】インド人民党(BJP)は、国民会議派によるティプー・スルターン賛美に対し、執拗な抗議を続けている。したがってラーム・ナート・コーヴィンド大統領がカルナタカ州議会において18世紀のマイソールの統治者を称賛した際、BJPは、いたく心証を害された。
ティプー・スルターンを反ヒンドゥー主義者と見なすカルナタカ州のBJP党員は憤懣やるかたなく、大統領のスピーチを準備したシッダラマヤ首席大臣オフィスの責任を追及した。しかし、BJPの思惑とは裏腹に、同スピーチは、カルナタカ州議会オフィスの提言も入れ、大統領府が作成、草稿が完成する前に大統領自身が承認したことが明らかになった。
スピーチの初稿を書いた大統領府広報室の誰かが、ティプー王朝の遺産に対するBJPと国民会議派の意見の対立を無視したか、有りそうに無いことだが、コーヴィンド大統領自身がその出身政党(BJP)の立場に反してティプー・スルターンのインド史上における役割を評価していたか、と言うことになる。
○首席大臣のフェイス・リフト計画
グジャラート州議会選挙が12月に行われることから、BJP指導部は、ビジェイ・ルパニ首席大臣に如何にフェイスリフトを施すかに頭を悩ましている。控えめで目立たぬルパニ首席大臣について、出身地のラージコート以外で知る人はほとんど無い。
ルパニ首席大臣のスピン・ドクター(スピンコントロールに長けたスポークスマン)たちは汚職撲滅の偉大な執政官と言うCMの作成を検討した。しかし、アナンディン・パテール前首席大臣により差し止められた。ルパニ首席大臣をパフォーミングCMに用いると言う如何なる試みも、前任者パテル首席大臣の経歴にマイナスにならないだろうか。結局のところ、ルパニ首席大臣のために認められた唯一のメークオーバーは、多少押し出しがよくなるように眼鏡をかけることだった。
○ソシャルメディアの潮目の変化がBJPの脅威に
ソーシャル・メディアの潮目は、どうやらインド人民党(BJP)に不利なものに変わったようだ。『ビカス・ガンド・テユー・チェ(成長は狂った)』のスローガンに込められたグジャラート州民の反BJPの情緒は膏肓に入ったようだ。
一方、ラフール・ガンディ氏のツイター・フォロアーは1週間に100万人も増加した。フェイスブック、ツイター、ワッツアップ、ユーチューブ上における国民会議派の最近のハイ・プロファイルやプレゼンスを築いた手柄は、同党のソーシャル・メディア・セル主任を務めるディバイヤ・スパンダーナ別名ラムヤ女史に帰せられる。カルナタカ州選出国会議員も務めた女優のラムヤ女史は、5月にディープアンダー・フーダ氏に代わり、ラフール副議長直属のソーシャル・メディア・セル主任の座についた。
しかし、自らを日陰者と感じている国民会議派の古株連は、「彼女も結局無様に失敗するだろう」と腹立たしげに評する。彼らは、BJPソースまでひいて「ラフールのツイター・フォロアー急増は馬バエのなせるワザで、無意味なソフトウェアー・ドライブ効果に過ぎない」としている。
【ニュースソース】
Inside Track: From major goof-up to Make in India
Celebrate Tipu to celeberate anti-colonial struggle: Irfan Habib
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