【ハイデラバード】インド陸軍のビピン・ラワット司令官は9月25日、「インドは昨年、パキスタンへのメッセージとして奇襲攻撃(surgical strikes)を行ったが、今後も行うことができる」と語った。
ラワット司令官は、「昨年行ったシュージカル・ストライクは我々が伝えたいメッセージ以上のものだった。私は彼等がそのことを理解したと思う。必要なら、もし相手が自重しないなら、我々はこの種の作戦を続けねばならない。しかし別の方式もあり、シュージカル・ストライクはいつも同じ方式とは限らない。」と語った。
ララット将軍は、二人の国防ジャーナリスト、シブ・アローア/ラフル・シン両氏の共著『現代軍事作戦におけるインドの最も恐れを知らない英雄たちの実録』を発表後、以上の談話を行った。同書は、停戦ライン(LoC:Line of Control)を越えて、またミャンマー国内の武装組織キャンプに対して、奇襲攻撃(surgical strikes)を実行した将校等、敵地の極限状況下で勇猛果敢に任務を遂行した14人の戦士の英雄伝を列挙している。内8人は陸軍で、海軍と空軍が各3人。
○停戦ラインでパキスタン軍の休戦協定違反頻発
【スリナガル】パキスタン軍が10月12日、ジャム&カシミール州プーンチ県クリシュナ・ガーティ地区の停戦ライン(LoC:Line of Control)付近において休戦協定違反を犯し、インド軍の兵1名とポーター1名が殺害された。
インド陸軍筋によると、パキスタン軍は、木曜の午前10時35分からクリシュナ・ガーティ地区国境沿いの村落とインド軍前線部隊に対して激しい砲撃と射撃を行ったため、インド軍も即座に激しく反撃した。同筋は「砲火の応酬によりインド陸軍兵士1名と民間人のポーター1名が殺害された」と語った。
パキスタン軍による、停戦ラインおよび国境地帯における休戦協定違反と狙撃事件がここ数ヶ月増加している。パキスタン軍の休戦協定違反により、10月3日、プーンチ県の停戦ライン付近でインド陸軍兵士3人が殺害された。その前日には越境砲撃により未成年者2人が殺害され、別に民間人12人が負傷した。9月20日にはカシミール州北部カップワーラ県ケラン地区の停戦ラインにおけるパキスタン側からの狙撃により兵士1名が死亡し、別に3人が負傷した。