SEAnews 2017-10-16 ArtNo.46079

【ニューデリー】ロシアの複数の高官がザ・ヒンドゥー紙に確認したところによれば、ジェームズ・マティス米国防長官の訪印にきびすを接するように、ロシアはプーチン大統領のアフガニスタン特別代表ザミール・カブロフ氏を１０月にデリーに派遣する。
　インドがロシアとパキスタンの関係に懸念を高める中で、インドを訪問するカブロフ氏は、恐らくタリバンとの交渉におけるモスクワの新たなポジションに関して説明するものと予想される。
ロシアの上級外交官は、「ロシアはタリバンに武器を供給していないが、我々は、タリバン内部で暴力の放棄を欲するものと交渉する必要があると思う。我々はインドがこうした努力に加わることを望む」と述べるともに、彼等の調査によれば、「カブール政府は、軍事的にタリバンを屈服させることはできない」と付言した。
　こうした厳しい見通しは、アフガンにおける戦闘のために少なくとも３０００の兵員を増派するとともに、アフガン開発プロジェクトにおける役割の拡大をインドに提案、パキスタンにはテロリストの安全な避難所の撲滅を求めると言った、米国の新アフガン政策と際だった対照をなしている。

○アフガン序曲—インドの援助における

【ニューデリー】このほどドナルド・トランプ大統領が発表した新アフガニスタン政策は、チェス・ボード上において地政学的に多様な作戦を展開する舞台装置を準備したものと言える。
　国連開発計画(UNDP)の一環としてインド国内で警察官を訓練することを通じ、アフガニスタンに対するセキュリティー支援を拡大すると言うインドの計画も、この観点から評価されなければならない。それ自体、歓迎されるべきステップで、アフガニスタンの治安状況に大きなインパクトを及ぼし、大きな地政学的シグナルを発信するものと言える。
　警察官と数百人の士官候補生および士官の訓練を通じて、インドはアフガニスタンの治安向上面で大きな役割を演じている。
　アフガニスタンは、昨年、２００１年に米国主導の侵攻なされて以来、最も多くの民間人の犠牲者を出した。こうした犠牲のますます多くは、国境地帯ではなく、都市や農村部におけるもので、そこでは兵士ではなく、専門的訓練を受けた警察官こそが、治安を維持できる。
　インドは今月、アフガニスタン各地における１１６件の小規模開発プロジェクトを発表したが、警察チームは、こうした灌漑施設や住宅、学校プロジェクトをタリバンや他のテロリストから保護する上で重要な役割を担う。
　これは、パキスタンのシャヒッド・カカーン・アバシ首相の「インドのアフガニスタンの政治・軍事上の役割はゼロ」と言う最近のステートメントに対する明確な反証である。

【ニュースソース】

Russia to send its Afghanistan special envoy to India

Afghan overture — On India’s assistance

No role for India in Afghanistan: Abbasi

○世界は一つ：
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