SEAnews 2017-10-16 ArtNo.46076

【ニューデリー】米国のレックス・ティラーソン国務長官は、今月、イスラマバード訪問のついでに、ニューデリーを訪れる可能性がある。
　インドのスシュマ・スワラジ外相は、米国国務長官を出迎え、ドナルド・トランプ政権下のワシントンとの良好な関係を維持することを強く望んでいる。ニューデリーを不安にさせているのは、印パ両国を天秤にかけるようなティラーソン国務長官の両国訪問案である。消息筋がデカンヘラルドに語ったところによると、ニューデリーはワシントンに、米国国務長官がインドだけを訪れることを望んでいると伝えたが、固執はしなかったと言う。
　ジェームズ・マティス米国防長官は先月、ニューデリーだけを訪れた。マティス米国防長官はインドを訪れた最初のトランプ政権閣僚だった。消息筋によれば、マティス米国防長官は、インドのニルマラ・シタラマン国防相に、トランプ政権の米印関係重視を明確にするため、ニューデリー訪問とイスラマバード訪問を同時に行うことを避けたと語ったと言う。
　ティラーソン国務長官は、パキスタンのホワジャ・ムハンマド・アシフ外相と会談するため、今月末にイスラマバードを訪れる見通しだ。ティラーソン国務長官は、トランプ政権のアフガニスタン及びその他の南アジア対する新政策がパキスタンを苛立たせて後、イスラマバードを訪れる最初のワシントン高官になる。トランプ大統領は去る８月２２日に新南アジア政策を発表した。

○中国は印米軍事協力が地域の平和増進に貢献することを期待

【北京】中国は、インドと米国の軍事協力が地域の平和に貢献し、その反対ではないことを望んでいる。中国国防省は９月２８日以上の声明を発表した。
　最近のジェームズ・マティス米国防長官の訪印でインドと米国が国防協力を強化したことに関する質問を受けた中国国防部スポークスマンを務める呉謙大佐は、「中国は関係報道を知っている」と語った。マティス長官は９月２６－２７日の間インドを訪問し、ハイレベルな二国間協議を行った。呉謙大佐は、「我々はインドと米国の軍事協力が地域の平和と安定に寄与することを望んでおり、その反対であってはならない」と語った。
　米国はインドにF-16ジェット戦闘機合弁製造を提案するとともに、中国艦船と潜水艦の活動が活発化するインド洋における長距離監視活動に充当するためガーディアン・ドローンの売却を認めた。インドと米国はインド太平洋地域における協力を強化する方針を発表した。
　中国国営の環球時報(Global Times)この日、『中印関係の発展には平和が肝要』と言う一文を掲載した。同一文は、「中国とインドの関係は地理的要因や国内要因を背景とした戦略的競争により錯綜しており、両者の競争関係を処理する際には、相互に抑制することが肝要」と述べている。

○ネパールは中印の架け橋に：シュレスタ副首相

【カトマンズ】「ネパールはインドと中国の架け橋を務め、南アジア全体の平和と安定に寄与することを望んでいる。」ネパールのゴパル・マン・シュレスタ副首相は、北京が同国における影響力拡大に力を入れる中で、以上の談話を行った。
　シュレスタ副首相は来るべき国会選挙で最大の党になることに期待を表明した。彼が率いるネパール国民会議派は最近の地方議会選挙においてマンデシの支配地域で大部分の議席を獲得した。
教育相を兼務するシュレスタ副首相によると、全国各州議会と連邦議会の選挙は近く予定通り実施される。
　シュレスタ副首相はPTI通信に、「政府は１１月２６日の州議会選挙と１２月５日の連邦議会選挙に向けて、全力をあげて準備している」と語った。

【ニュースソース】

Tillerson may visit India, Pak together

Hope India-US defence ties conducive to regional peace: China

Nepal wants to be a bridge between India, China: Deputy PM Gopal Man Shrestha

○世界は一つ：
The aim of SEAnews

The aim of SEAnews、SEAnewsの新コンセプト、国境のない一つの世界を目指します。

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