SEAnews 2017-03-10 ArtNo.45944

【ニューデリー】鉄鋼省傘下の合同プラント委員会(JPC:Joint Plant Committee)の発表によると、インドの2017年1月の鉄鋼輸出は88万9000トンと、2016年1月の27万4000トンに比べ224％、前月(2016年12月)比19％、増加した。
　こうした輸出の急増は、インド政府の国内鉄鋼業界に対する様々な救済措置を背景に実現された。こうした措置には反ダンピングが含まれる。
　今財政年度当初10ヶ月(2016年4月－2017年1月)に輸出された鉄鋼完成品(finished steel)は586万5000トンと、71％増加した。
　今財政年度当初10ヶ月の鉄鋼完成品輸入は609万7000トンと、前年同期比37.8％下降した。2017年1月の鉄鋼完成品輸入は60万2000トンと、前年同期比41.7％。前月比21％、それぞれ下降した。
　今財政年度当初10ヶ月にインド国内で消費された鉄鋼完成品は6889万2000トンと、前年同期比3.5％増加した。
○国営製鉄所SAILユニットの戦略的売却、9月までに決定

【ニューデリー】インド政府は今年9月までに国営製鉄会社SAIL(Steel Authority of India Ltd)傘下の3部門の戦略的政府持ち分売却に関して最終方針を決める見通しで、すでに適正評価(due diligence)作業を進めている。
　政府は、SAILがマハラシュトラ州Bhadravati、タミールナド州Salem、西ベンガル州Durgapurに設けた合金鉄工場の戦略的政府持ち分売却をすでに原則的に認めているが、まだ具体的方式を詰めていない。
　政府筋は、「6～7ヶ月以内に決めたい。政府持ち分の売却をするか否かについて最終方針を決めることができるだろう」と語った。
　一方、環境委員会は、国営鉄鋼会社SAILがジャールカンド州DhanbadのTasra石炭鉱区で進めるピットヘッド(坑口)コークス用炭洗浄施設の建設計画に環境認可(EC:environment clearance)を出すよう提案した。
○タタ・スチール社コークス工場拡張計画に環境認可

【ニューデリー】タタ・スチール(TSL)は、76億9450万ルピーを投じ、西ベンガル州ハルディアにおける単一施設としてはアジア最大のコークス工場の年産能力を160万トンから220万トンに拡張する計画の環境認可(EC:environment clearance)を取得した。
　TSLは、コークス炉が環境省により通達された排ガス基準(visible emission standards)を満たすと共に、全ての排水を粉塵の抑制と緑地帯の開発のために再処理するよう求められた。この他、降雨はその最大限を農耕用に用い、工場敷地の33％に緑地帯を設けるように求められている。政府高官によると、さらにプロジェクト・コストの2.5％を企業の社会的責任に振り向けることが義務づけられた。
【ニュースソース】

India's steel exports register three-fold increase in January

Final call on strategic divestment of SAIL units by September

Final call on strategic divestment of SAIL units by September

Green panel nod to SAIL's Tasra washery project in Jharkhand

Tata Steel's Haldia coke plant gets environmental nod for expansion

Tata Steel gets EC for Haldia coke plant expansion

○世界は一つ：
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