【ニューデリー】東芝傘下のウェスチングハウス・エレクトリック・カンパニー(WEC)の財務破綻が、アンドラプラデシュ州(AP州)に建設が予定される原子力発電プラントの前途に陰影を投じている。
インド原子力発電公社(NPCIL:Nuclear Power Corporation of India Limited)は、AP州スリカクラム県コヴァダに軽水炉(light water reactor)6基を建設する計画に関してWECと交渉を進めており、ニューデリーは同交渉の先行きに懸念を抱いている。
インドと米国は2016年8月、2017年6月までにNPCILとWECが各1208メガワット(MWe)の反応炉6基の建設契約に関する約定を行うことで合意した。WECはNPCLの技術商業的提案書(techno-commercial offer)を提出し、交渉を開始した。米国とインドの輸出入銀行も同プロジェクトを支援する金融パッケージに関する話し合いを始めた。インド方面の消息筋がデカン・ヘラルドに語ったところによると、WECが直面する金融危機に鑑み、217年6月までに技術商業的協議を妥結させるのは困難と見られる。 ○ファラッカ・ダムはビハール州の厄災