【ムンバイ】タタ・グループ会長ポストを最近解任されたサイラス・ミストリー氏は、『国家会社法審判所(NCLT:National Company Law Tribunal)』に提出した宣誓供述書の中で、タタ・グループの持株会社Tata Sons Ltd(TSL)の元会長で現暫定会長を務めるラタン・タタ氏が、タタ・グループを彼個人の投資ビジネスに改変したと主張している。
地元英字紙ザ・ヒンドゥーが、同宣誓供述書のコピーを手に入れたとして報じたところによると、タタ氏とTSLをNCLTに告発したミストリー氏は、宣誓供述書の中で、「例えば、タタ氏は、タタ・モーターズに、『ウーバー(Uber)』に替えて自身が個人的に投資するライドヘイリング・サービス会社『オラ(Ola)』と手を組みタクシー事業の拡張を図った」と指摘している。 ○機密情報違反は冤罪:ミストリー氏
【ムンバイ】機密情報違反を犯したとの主張に対して、サイラス・ミストリー氏は、それは同氏が法に従って『国家会社法審判所(NCLT:National Company Law Tribunal)』と『所得税局副長官(DCIT:Deputy Commissioner of Income Tax)』に提出した情報に過ぎないと一蹴した。
ミストリー氏の弁護士により書かれた異なる三つの文書の中で、タタ・サンズ(TSL:Tata Sons Ltd)を解任された前会長は、TSLは彼に法的義務を履行せぬよう強制したと述べている。 ○ミストリー前会長大失態?
【ムンバイ】タタ・グループの財務状況は、グループ企業がラタン・タタ氏の下での拡張期からミストリー氏の下での調整期に移行したことを示している。
サイラス・ミストリー氏が2106年10月24日にタタ・サンズ(TSL:Tata Sons Ltd)代表取締役会長ポストを干された事件とその後に生じた泥仕合は、TSLとミストリー氏双方の個性と相反するものである。
タタ・グループの業績とミストリー氏解任の理由を理解するために、タタ・グループの上場企業主要9社の業績と対立する双方が示した未解決のクエリ、アナリシス、コミュニケを以下に要約して見た。
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