【ムンバイ】インド国立銀行(SBI:State Bank of India)の報告によると、インド準備銀行(RBI:Reserve Bank of India)は、昨年12月30日までにデモナタイゼーション(demonetisation:旧紙幣廃止)により廃棄対象になった旧紙幣の最大44%を新紙幣に交換した。
インド最大の商業銀行は、「インドの通貨供給は2月末までに正常に戻る見通しで、500ルピーと1000ルピー紙幣の廃止で打撃を受けた経済成長は、当初の予想より早く回復に転じるものと見られる」と分析している。 ○旧紙幣廃止で昨年10-12月期GDP成長率5%に減速:HSBC
【ニューデリー】インド国立銀行(SBI:State Bank of India)が『限界費用ベース貸出金利(MCLR:Marginal Cost of Funds based Lending Rate)』を90ベイシス・ポイントも引き下げたにも関わらず、インドの金融銘柄、取り分けコーポレート銀行は、過去二日間高い弾力性を示した。
この報告書において我々は、MCLRメカニズムと向こう6~12ヶ月間の銀行の資産利回り(asset yields)に対する予想される影響について探ってみる。
現在の金融制度下では、ローンの小さな部分がMCLRにリンクしているに過ぎず、それも6~12ヶ月ごとにリセットされるため、リファイナンスにより法人や個人は大幅利下げの恩恵を被るものと見られ、また基準金利からMCLRへのこの種の移行は銀行界に、『マージン』/『引当前営業利益(POPP:Pre-Provision Operating Profit)』圧力を及ぼすものと見られる。大部分の大手銀行のMCLRリンク・ローンは、貸し付け全体の15~20%を占めているが、SBIは例外でMCLRリンク・ローンが貸し付け増額の40%を占めている。残りの流動貸し付け(floating loans)は、貸し出し基準金利(base rate)をベースにしており、これまで貸し出し基準金利はより大幅に引き下げられて来た。銀行の貸し出しに占める基準金利ベースのローンは40~50%にのぼるため、MCLRの引き下げは、基準金利ベース・ローンの利益には影響を及ぼさない。
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