SEAnews 2016-07-03 ArtNo.45791

【ニューデリー】インドのアルン・ジェートリー蔵相は6月24日、「インドは、ブレキジットに伴う短期・中期の結果に対する準備ができており、投資家にとって良好な投資国であり続ける」との談話を発表した。中国を公式訪問中のジェートリー蔵相は、自国投資家をなだめるとともに、英国の国民投票の結果過半数の有権者がEU離脱を望んでいることが明らかになった後波乱に見舞われたマーケット触れて以上の談話を行った。
○ブレクジットがインドにもたらした恩恵

【ニューデリー】英国が欧州連合(EU)離脱を決めた6月24日の原油価格の下降は、もし比較的長期間持続するなら、インドに恩恵をもたらすだろう。
　ルピーの対米ドル・レートの下降は、原油値下がりの恩恵を多少に関わらず相殺するだろうが、インドの石油精製会社や石油販売会社は依然としてポジティブな影響を享受するだろう。これにより、4月以来値上がりしていた自動車燃料価格も下降に転じるだろう。
　原油価格は金曜、6％以上値下がりし、ブレント原油は夕刻には、約4.85％もしくは2.47米ドル下降、1バレル48.44米ドル台で推移した。首都圏におけるガソリン価格は現在1リットル65.65ルピーと、4月5日の61.87ルピーを6.1％上回っている。
○ブレクジットに免疫なインド企業は？そして何故？
【ハイデラバード】国内製薬産業に関しては、一部の企業は、為替変動等の短期的な影響を予想しているものの、概ねブレクジットをピンチと感じないのではないかと見られる。
　欧州のシェアは、売り上げ全体の10～15％を超えないことから、ドクターレディーズ、バイオコン、オーロビンド・ファーマ、ウォックハルト等の大手製薬会社も影響は極めて小さいと見ている。
○ブレキジットは在英インド人に新たな機会提供

【ニューデリー】ブレキジットはインドと英国に新たな機会を提供する領域を開くのだろうか。インドと英国の間で事態がどのように展開するのかを推測するのは、若干早すぎるきらいはあるが、事態はインドに対して、欧州連合(EU)に対するほどには、悪くはなさそうだ。
　実際のところ、イギリス独立党(UKIP:UK Independent Party)のナイジェル・ファラージ党首は、誰かと手を組むなら、インド人は英国でこれまで以上に歓迎されるかも知れないと述べている。
　彼は、最近のインタビューの中で「まあ実を言えば、インドとオーストラリアからの移民は、英語を話し、不文律を理解し、この国との絆を有する点で、鉄のカーテンからまだ完全に解放されていない国々から来る人々に比べ、若干好ましいと思っている」と語った。
○スーパー・リッチはＵＫマイホームの夢実現も

【ムンバイ】ブレクジットのおかげで英ポンドと不動産が値下がりすることから、英国にマイ・ホームを設けると言うインディアン・スーパー・リッチの夢が間もなく実現しそうだ、とアナリストは予想する。
　インド準備銀行(RBI:Reserve Bank of India)の送金自由化スキーム(LRS:Liberalised Remittance Scheme)の下、個人は未成年を含む家族1人当たり年間25万米ドルを海外に送金できる。
　ナイト・フランク・インド社のシシル・バイジャル会長兼専務取締役は、「値下がりと英ポンドの為替レート下降でインドの投資家は英国における不動産の購入に関心を高めるだろう。ロンドンはインドの不動産バイヤーにとって常に垂涎の的」と語る。
【ニュースソース】

India well prepared to deal with Brexit impact: Jaitley

How Brexit may have birthed a windfall for India

So, who is virtually immune from Brexit carnage in India? Here’s who and why ?

Brexit may bring new opportunities for Indians in UK

Dream home in U.K. may turn reality for uber rich

○世界は一つ：
The aim of SEAnews

The aim of SEAnews、SEAnewsの新コンセプト、国境のない一つの世界を目指します。

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