SEAnews 2016-06-06 ArtNo.45764

【ニューデリー】中国・パキスタン経済回廊(CPEC:China-Pakistan Economic Corridor)計画に大きな期待が寄せられているが、少なからぬ者が、同プロジェクトの一部リンクの両義性に注目している。
　政府高官や、軍の将官、外交官、ジャーナリスト、そしてその他の大方のオブザーバーらが『ゲームチェーンジャー』と評するCEPCは、460億米ドルを投じて、中国のカシュガルとペルシャ湾に面したバロチスタン州グワダルをハイウェーで結ぼうと言うもの。
　中国はパキスタンを一変させるのだろうか。パキスタンにおけるコンセンサスは、その通りだと言うことで、こうしたコンセンサスはまた包括的でもある。2015年4月以来、印刷媒体や電子媒体において喧伝された用語は、正しくゲームチェーンジャーである。
　この用語は、パキスタン国内と連邦直轄部族地域(FATA:Federally Administered Tribal Areas)、そして『Zarb-e-Azb(予言者の剣の一撃)』キャンペーン下の残りのパキスタン地域における異なる範疇の戦士やイスラム過激派に対する軍事作戦を開始したパキスタン軍の戦略や戦術の変更に関するものではなく、大方の予想では、パキスタンのイスラム過激派に対する支援方式の変化を意味し、結果として軍部がパキスタンの支配的機関として復権することを許すものと見られている。
　執筆者のＳ.アクバル・ザイディ氏は、ニューヨークのコロンビア大学およびカラチのインスティテュート・オブ・ビジネス・アドミニストレーションで教鞭をとるカラチ在住の政治経済学者。
【ニュースソース】

The new game changer in Pakistan

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