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1996-01-13 ArtNo.4576
◆<馬>経常赤字拡大に関わらず大型インフラ事業続行:首相
【クアラルンプル】マハティール首相は11日、プトラジャヤ新行政センター等の大型インフラ開発を規定方針通り続け、経常収支の赤字問題解決のためにこれらの工事を停止する可能性を否定した。
マレーシアの昨年の経常収支の赤字は181億Mドルに達し、今年は更に191億Mドルに拡大するものと予想されている。アンワル副首相兼蔵相は赤字幅を170億Mドルに縮小する考えを表明しているが、エコノミストらは一部の大型工事計画の実行を繰り延べることにより赤字を縮小できると指摘している。しかし、アジア戦略指導研究所がこの日主催した“国際収支赤字の軽減:挑戦と対応”と題するフォーラムで講演後、参会者の質問に答えたマハティール首相は「インフラ事業の見送りは赤字幅を暫時縮小するだけで、完全に赤字をなくすことはできない」として、この種の方策を採用せぬ考えを示した。それによると、マレーシアは大型インフラ・プロジェクトを続けつつ、なおかつ輸入を減らし、輸出を拡大することにより、赤字を縮小することができる。貿易赤字は輸入代替を主眼とした国内工業政策によるもので、もしより多くの製品を輸出できれば赤字問題は解決できる。マレーシアは戦略の修正を検討しており、もし可能なら国内経済のより良好な成長を確保できる。マレーシア政府は国益に良好な結果をもたらすなら、如何なる策略の採用も検討する。しかしインフレ抑制にしろ、収支均衡にしろ、金利がこの種の経済目標をを実現する手段とは考えない。金利政策は正負両面の結果をもたらし、大局的な問題の解決にはつながらないと言う。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:1/12)
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