1996-01-13 ArtNo.4573
◆<星>台湾企業家の登場でアムコル支配権益買収戦も
【シンガポール】台湾の実業家ツァイ・サオチャン氏が上場会社アムコル・ホールディングズのシェア買収を積極的に進めていることから最近同社の支配権益を握ったインドネシア人実業家ヘンリ・プリバディ氏との買収戦が生じるのではないかと注目されている。
ツァイ氏は過去10~15日間にアムコル株を公開市場で買い集め、その持ち株比率を5%に高めている。11日には1株平均4.16Sドルで120万株を購入、それ以前にも1株3~4Sドルで1380万株を購入している。ツァイ氏は台湾にシエチェン・エレクトリック・カンパニー、中国福州市にNECと合弁の福州サテライト・ライティングを有する。照明事業のほか、同氏は台湾で病院と大学の経営も手掛けている。観測筋は、ツァイ氏がアムコル株をさらに買い続け、最近マネージング・ディレクターに就任したヘンリ・プリバディ氏の17.92%のシェアに肉薄する可能性も予想している。プリバディ氏は、アムコル前MDのカン・フイワ氏から同社株を1株5Sドルで2000万株買い取っており、アムコル第2の大株主のカン・ファミリーのシェアは10%に満たない。(ST,BT:1/12)
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