【ワシントン】インド準備銀行(RBI:Reserve Bank of India)のラグラム・ラジャン総裁は、将来の金利引き下げに関する中央銀行の方針は、インド国内におけるインフレとモンスーン動向次第と指摘した。
ラジャン総裁は、ワシントンにおけるウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューに対して、「もしインフレの鎮静傾向が今後も続き、モンスーンに伴う降雨量が予想の範囲内なら、RBIが政策金利を一層引き下げる余地が増すだろう」と語った。
インドはしばしば、世界経済における明るいスポットと評されるが、この点に関して、ラジャン総裁は、『盲目の国では、一つ目も王様』と言ったところとコメントした。「満足するまでに我々はまだやるべき事が有りそうだ。『盲目の国では、一つ目だって王様』って言うが、我々が立っているのは、そんな所じゃないかな。」 ○インドの経済成長は世界最速:蔵相、中銀総裁に反駁
【ニューヨーク】アルン・ジェートリー蔵相は、インド準備銀行(RBI:Reserve Bank of India)のラグラム・ラジャン総裁の『盲目の国では、一つ目も王様』と言う談話に触れ、「インド経済は世界の他の国に比べずっと速い成長を遂げており、実際のところ最速だ」と、事実上反駁した。
蔵相は、「7.5%の成長は、世界の他の国なら慶祝されただろう。とは言え、我々が依然として満足できないと言うのは、インドの成長物語に対する賛辞と言える。なぜなら我々はインドの潜在性はこの程度に止まらないことを知っているからだ」と指摘した。
ジェートリー蔵相は、ラジャン総裁が先週、インドの7.5%の成長に触れ、『盲目の国では、一つ目だって王様』と述べたことについて、CNBC TV18からコメントを求められた際、以上のように語った。 ○中央銀行総裁、経済成長めぐるユーフォリアに警鐘
【プネ】インド準備銀行(RBI:Reserve Bank of India)のラグラム・ラジャン総裁は、『盲目の国では、一つ目も王様』と言う談話に対する政府の反駁に少しも動じることなく、「インド国民全てがまともな生活ができるためには、現在の成長率を向こう20年間維持する必要がある」と、さらに訓戒した。
国立銀行経営学院(NIBM:National Institute of Bank Management)評議会で講演したラジャン総裁は、「我々は現在の経済成長が好調だからと言って、夢中になることはできない。なぜなら好調な成長に夢中になるものは、将来の成長の成果を、それがあたかも既に実現したかのように、分配し始め、継続すべき全ての努力を停止してしまうからだ。インドは過去にこうした誤りあまりに多く繰り返して来た」と指摘した。
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