【ニューデリー】アルン・ジェートリー蔵相は、租税回避地に対して透明性と情報の共有をを高めることを呼びかけることを通じ、G20リーダーによる資金洗浄、脱税、テロ組織への資金供給一掃キャンペーンの戦列に加わった。
世銀と国際通貨基金(IMF)の春期例会の合間に催され、ジェートリー蔵相とインド準備銀行(RBI:Reserve Bank of India)のラグラム・ラジャン総裁も出席したG20財務相中央銀行総裁会議は、閉幕後共同声明を発表し、非協力的な租税回避地に対しては対抗措置を採ると警告を発した。
今回のG20コミュニケは、世界の指導的政治家を含む租税回避地に口座を保持する人々に関する情報漏洩と時を同じくして発表された。『パナマ・ペーパー』と命名された同リストには、インド人500人余も含まれており、複数の機関の代表から成るチームが目下検証作業を進めている。
インド国民が国外に隠匿したブラック・マネーの額に関する公式の推計は存在しないが、非公式に4660億から1兆4000億米ドルの間と見積もられている。 ○インド、拒否権の隠密行使に抗議