【バンガロール】米国に本社を置きつつインドを拠点に情報技術(IT)部門の成長鈍化の趨勢に抗して事業を展開するコグニザント·テクノロジー·ソリューションズもカレンダー・イヤー2016年は、低成長を見込んでおり、このことが、輸出依存型インド企業にとって主要な懸念材料になっている。
ナスダック登録ITサービス企業は8日、売り上げの伸びを、これまで最低レベルの9.9-14.3%とする成長見通しを発表するとともに、金融サービス部門とヘルスケア部門顧客の支出抑制に警鐘を鳴らした。
業界屈指の成長企業と目されて来たコグニザントの低調な成長見通しは、『ソフトウェア・サービス会社全国協会(NASSCOM:National Association of Software and Service Companies)』が、ITサービスの成長率を前年を下回る10-12%と見通す主因になるとともに、同業界の大部分の人々に驚きをもって迎えられた。 ○タタ・コンサルタンシー、銀行・金融サービスは良好と重ねて強調
【ムンバイ】タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)は10日、「最大の事業領域、銀行・金融サービス(BFS)部門の状況は全てが良好」と言うステートメントを発表した。
TCSは証券取引所に対する同ステートメントの中で、BFS部門は成長し続けており、同社の全般的なパフォーマンスの牽引役を務めているとし、BFS部門の需要軟化に対する市場の懸念を和らげることを望んでいると述べている。
前日に業績を発表したナスダック登録ITサービス企業コグニザントは、第1四半期に控えめな見通しを示すとともに、マクロ経済的懸念からBFS部門の軟化を見通していた。
BFSはTCSの保険を含めたBFSI事業領域の一部を成している。証券会社Credit Lyonnais Securities Asia (CLSA)の報告によれば、TCSのBFS+I成長率は2014-15年度の年率14%から昨年の10%に鈍化したが、これは主に英国の保険事業子会社Diligentaの不振に伴うものと言う。
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