【ニューデリー】国家統計委員会(NSC:National Statistical Commission)と統計及び計画実施省(Ministry of Statistics and Programme Implementation)の長を兼ねるT.C.A. アナント氏は国内総生産(GDP)の計算方式に疑問を呈する向きに対する回答として、「生産高を経済活動の主要な指標と見なすのは誤りで、データの収集方法は正しい。むしろこうした数値の見方を改める必要がある」と指摘した。
何故なら人々は生産高を経済活動の主要な指標と見なしているからだ。しかし生産高は経済活動の部分的な指標に過ぎず、付加価値はもう一つの別の経済行為だ。
第二に、固定価格(constant price)を基準にした計測は、現在価格(current price)を基準にした計測に比べ、実勢を反映したもの考える傾向が存在する。低水準の一般的インフレや高水準の一般的インフレが前提される場合には、こうした判断は概して正しいと言える。しかし、かなり大量のコモディティーのバスケット価格がマイナスの場合には、現在価格を基準にしたインフレ率が、固定価格を基準にしたインフレ率を下回る状況が生じる。
卸売物価指数(WPI)インフレが9ヶ月間マイナスに推移するような状況が過去にも存在したとは思わない。持続的なマイナスのWPIインフレ率は、健全とは言えず、この点の対策を検討する必要がある。製造業部門に関して言えば、それはある程度、製造業製品に対する需要が存在しないことによる。そこでは、需要を喚起する必要があり、主任経済顧問も正にこの点を指摘している。 ○インド製造業界意気消沈:Ficci/PwC調査
【ニューデリー】最新の国内総生産(GDP)データによれば、製造業部門の2015-16年度第3四半期の成長率は12.6%の成長を記録した。にも関わらず、インド製造業部門リーダーらの気分は、昨年に比べ消沈している。
インド商工会議所連盟(FICCI:Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry)とプライス・ウォーターズ・クーパーズ(PwC)が共同で実施した調査によると、36%の回答者が向こう12ヶ月間に利鞘が拡大すると予想、1年前に実施した調査の際の47%から後退した。
向こう1年間の先行きに楽観的見通しを抱くものの割合も、昨年の68%から58%に縮小した。
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