【ニューデリー】新年のスタートに際し、インドとパキスタンがその政治的関係の正常化と、経済協力の強化に向けた有意義な一歩を踏む出すよう期待される。インドは、パキスタン産の商品を無税で輸入することを認め、かつパキスタンに同様の措置をとることを求めないことにより、この方面で一歩先んじることができる。
過去数十年、断続的に生じる政治的緊張が、両国間の経済関係を改善する試みを脱線させてきた。両国間の年間往復貿易額は約20億米ドルで、インド側の大幅な黒字になっている。またドバイ経由の非公式貿易は、50億億米ドルと推定される。貿易障壁を除去するなら公式貿易総額を250億米ドル以上に拡大、両国の平和に顕著に貢献するものと予想される。
最近、両国の首相は、すべての懸案事項を平和的に解決するための話し合いに着手した。社会の良識派は、経済協力は、紛争よりも、国境を挟んだ双方の国民により多くの利益をもたらすとして、こうした動きを歓迎している。両首相は好戦派の批判を浴びているが、両国指導者は、怖じけることなく、プラグマチックな施策を通じ、貿易関連インフラの整備、輸送環境の改善、通関の簡素化、貿易展の開催、査証制度の簡素化を通じた人的交流の促進、通信インフラの整備、情報の共有等を進めるべきである。これらの措置の大部分は、両国双方に胸焼けを生じさせる恐れはない。
○BJP主要支持組織、パキスタンとの交渉継続支持
【ニューデリー】シバ軍団(Shiv Sena)は「パンジャーブ州パタンコートのインド空軍基地襲撃事件は、保安体制の欠陥を露呈したもので、パキスタンとの交渉を中止すべきだ」と主張しているが、民族奉仕団(RSS:Rashtriya Swayamsevak Sangh)やその他の主要なインド人民党(BJP:Bharatiya Janata Party)の下部組織は、ナレンドラ・モディ政権が襲撃事件以前に進めたパキスタンとの交渉再開の試みを支持した。
パタンコート襲撃事件は、モディ首相がパキスタンのナワズ・シャリフ首相の誕生日、そしてクリスマスに、ラホールを突如訪問し、世界を驚かせた数日後に発生した。
シバ軍団の幹部サンジェイ・ラウト氏は「我々はパキスタンとの交渉に反対する。我々はモディ首相がラホールを訪れた際、パキスタンに背後を突かれることに懸念を表明したが、懸念は現実になった」と指摘した。
○カシミール政界、異口同音に印パ対話継続に期待表明
【ニューデリー】ジャム&カシミール州の政界指導者は、分離主義者も主流派も、土曜(02-01-16)のテロ攻撃で前途に不透明感が生じたインドとパキスタンの対話の進展を望んでいる。
ザ・ヒンドゥー紙のインタビューに応じた同州の70代の分離運動指導者サイード・アリ・シャー・ギーラニ氏は「パンジャーブ州パタンコートの襲撃事件と対話を関連させるべきではない。両国は相互に接触を維持し、カシミール問題や他の紛争を解決すべきである」と語った。ジャム・カシミール民族協議会(NC:National Conference)幹部のアリ・ムハンマド・サーガ氏は「襲撃事件は、対話の破談を狙ったものだ」と述べ、人民民主党(PDP:Peoples Democratic Party)幹部も「インドは、ナレンドラ・モディ首相とパキスタンのナワズ・シャリフ首相の懸案の紛争処理の努力を停頓させてはならない」と指摘した。
【ニュースソース】
Untying the Gordian knot of Indo-Pak ties
Allies back talks with Pakistan but Sena hits out
Kashmiri politicians speak in one voice on continuing Indo-Pak talks
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