【ニューデリー】インド政府は、国営銀行(PSB:public sector banks)の資本基盤を強化し、国際リスク基準に準拠する狙いから2014-15年度予算に組み込まれた1120億ルピーの予算枠の第一回分として、近く699億ルピーをPSB9行に注入する。
インド政府は2月7日に発表した公報において、「効率の高い銀行だけが、そのポジションを一層強化できるように、資本金に新資金を注入される」と指摘しており、大量の不良貸し付けと準備金の枯渇で経営難に陥っている一部の金融機関は同資本注入の恩恵から除外された。新資金注入の恩恵を享受するもの中では、公共部門最大のState Bank of India (SBI)が最大の297億ルピーを注入され、以下、Bank of Baroda (BoB)126億ルピー、Punjab National Bank (PNB)87億ルピー、Canara Bank57億ルピーと続く。 ○中銀、限界貸出金利通じ納税需要に伴う流動性逼迫を緩和
【ムンバイ】インド準備銀行(RBI:Reserve Bank of India)は、2月7日、納税需要に伴う銀行の流動性逼迫を緩和させるため限界貸出(MSF:Marginal Standing Facility)金利を通じ、2日間にわたって銀行界に資金を提供する方針を決めた。
MSFは7日に導入され、9日に打ち切られる。MSFは一種の懲罰金利で、7.75%のレポ・レートを上回る8.75%に設定される。銀行界はこれ以前に中央銀行に対し、毎週土曜にレポ・オークションを行うよう求めていたが、RBIは7日限ってMSFを導入する方針を決めた。
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