SEAnews 2015-01-20 ArtNo.45416

【バンガロール】インドの鉄鉱石貿易は、カレンダー・イヤー２０１４年度は、輸入が大幅に輸出を上回り純輸入国になった。国内の製鉄工場は、８００万トンを僅かに上回る製造原料の鉄鉱石を輸入、これに対して鉄鉱石の輸出量は７００万トン前後にとどまった。
　JSW Steel、Tata Steel、Essar Steel等の地場主要製鉄会社は、地元産の低品質な鉄鉱石とほぼ同じ価格の高品質な鉄鉱石を輸入した。２０１４年度の輸入量は８０５万トンで、これ以前の最高輸入量は２０１２年の３１０万トンだった。

○中国の鋼材輸出補助撤廃の影響小さい：業界筋

【ムンバイ】中国が鋼材輸出奨励措置を撤廃したにも関わらず、業界筋によると、中国からの輸入の大きな部分は依然として当該奨励措置の恩恵を被っているため、インドの中国からの合金鉄輸入はさして影響を受けていない。とは言え、中国からの輸入量が１０％程度減少する可能性は皆無とは言えないと言う。
　中国政府は、ホウ素を含有する鋼板、鋼線、鋼索等、ある種の合金鉄に対する輸出税補助(export-tax rebate)を１月１日に撤廃した。これまで、中国鉄鋼メーカーがインドに輸出するホウ素を含有する鋼材は９～１３％の輸出税補助を享受していた。

○環境省、オリッサ州２社合計１６５０万トンの鉄鉱石増産を許可

【ブバネシュワール】インド中央政府の環境省は、鉄鉱石生産グループ２社がその年産量を合計約１６５６万トン増加する申請を認めるよう求めるオリッサ州政府の提案を承認した。
　同措置は、オリッサ州政府が定めた目下のところ５８００万トンの鉄鉱石年産量上限規定に影響しない。関係するのは、Rungta Mines社の２鉱山とSerajuddin & Co社の鉱山リース契約１件。Rungta社の現在の年間生産量上限は３５０万トンだが、同社は年間生産量を５９１万トンに拡大する環境認可(EC:environmental clearance)を取得した。Serajuddin社は現在の年産量上限４５０万トンを１５１５万トンに拡大することを認められた。

【ニュースソース】

India turns net importer of iron ore in 2014

Steel cos see limited impact of China's export benefit withdrawal

Odisha allowed to increase iron ore output by 16.5 mt

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