農業部門と製造業部門の不振がGDP全体の伸びを鈍化させた。取り分け製造業部門の成長率は、前四半期の3.5%から僅か0.1%に失速した。
とは言え、ファイナンシャル・エクスプレスは、「国内経済は、7-9月期に、政府支出や農業および関連部門の予想外の好調に支えられ、事前の悲観的な予測に反して、見苦しくない前年同期比5.3%の成長を遂げた」と報じた。
インド産業界は、11月28日製造業部門の不振に懸念を表明するとともに、消費支出を増加させ、投資チャンネルを全開にする狙いからインド準備銀行(RBI:Reserve Bank of India)に対し金利引き下げを求めた。
○年初7ヶ月の財政赤字、通年目標値の90%に
【ニューデリー】中央政府の年初7ヶ月の財政赤字額は、税収不振が歳入全体を押し下げたことから、4750億ルピーと、2014-15年会計度を通じた当初予想赤字額全体の89.6%に達した。
会計収支検査局(CGA:Controller General of Accounts)が11月28日発表した統計数次によれば、今会計年度当初7ヶ月の純税収額は36億8000万ルピーと、当初見通しの37.7%にとどまった。
残る5ヶ月のデータは未知数だが、政策ウォッチャーらは、2014-15年度財政赤字が国内総生産(GDP)の4.1%以内に収めると言う目標を達成できるか否かに懸念を表明している。CARE Ratingsのチーフ・エコノミストMadan Sabnavis氏は「財政赤字目標を実現するのは困難になった。状況は常に、如何に歳出を削減するか、を問うている。我々は歳入不足、取り分け工業生産と輸入の軟化から間接税収が不足するものと見ている」と語った。
○外貨準備US$6.724億減少
【ムンバイ】インドの外貨準備高(forex reserves)は、コア通貨資産の減少に伴い6億7240万米ドル減少し、3148億7800万米ドルに縮小した。
中央銀行Reserve Bank of India (RBI)が11月28日発表したところによれば、前週の外貨準備高は4億1940万米ドル増加し、3155億5000万米ドルに達していた。
RBIによると、準備金総額(overall reserves)の主要部分を成す外貨資産(Foreign currency assets)は、11月21日までの1週間に6億6430万米ドル減少し、2893億9800万米ドルに下降した。