【ニューヨーク】インドの新政府が壮大な改革の全体像を明らかにするには多少時間がかかるかも知れない。新政権は目下500億～700億米ドルの停頓しているプロジェクトの実行に専念している。これらのプロジェクトは短期的に配当が望め、インフレ抑制や歳入の補填に役立つ。インド準備銀行(RBI:Reserve Bank of India)のラグラム・ラジャン総裁は、シカゴ・グローバル問題評議会(Chicago Council on Global Affairs)が5日シカゴで主催した催しにおいて『インドとグローバル経済』に関して講演した際、以上の見通しを語った。
それによると、インドの改革の全体像が明らかになるのは、なお多少時間を要するが、分散化や、大規模に転換可能な小規模なものから始めると言った試みは、既に具体化している。人々は、政府が主要な改革を急速に実行するものと期待し、国民が期待する次元の諸事象に関して政府が迅速に行動するものと思い込んでいる。モディ政府は、継続性を維持し、国際投資家の目にそれがインドの利益になると映るだろうとの思いから、前政権が敷いた路線上で立ち往生している。多くのプロジェクトは、環境認可や森林法の手続き問題で立ち往生しているが、事態は急を要することから、最終的に政府は実行に照準を合わせるだろう。
○政府と中央銀行は通貨政策の枠組みを近く協議：中銀総裁
【ニューヨーク】インド準備銀行(RBI:Reserve Bank of India)のラグラム・ラジャン総裁は5日、シカゴで講演した際、「インド政府と中央銀行Reserve Bank of India (RBI)は、今年内にインフレの抑制にこれまで以上に力点を置いた中央銀行が実行する通貨政策の枠組みに関して協議する」と語った。
同総裁によると、RBIは以前からインフレを抑制し安定した通貨政策の枠組みを構築することに照準を合わせて来た。RBIがその下に業務を遂行している政策の枠組みに関して『1934年インド準備銀行法(Reserve Bank of India Act of 1934)』は何ら規定していない。
○ジャンダン・ユジャナでカード支払いシステム『RuPay』に新たな展望
【ムンバイ】ナレンドラ・モディ首相が先月末開始した国民総貯蓄計画『プラダン・マントリ・ジャンダン・ユジャナ(PMJDY:Pradhan Mantri Jan-Dhan Yojana=Prime Minister Scheme for People's Wealth)』の進捗は、極めて良好で、100日以内に7500万口座を開設する目標は実現できる見通しのため、インド独自の支払いゲートウェイ『RuPay』の展望は一層明るくなった。
支払いゲートウェイは、銀行が現金の電子振り替えサービスを提供することを可能にするプラットフォーム。インドは、『RuPay』を導入することにより、米国、日本、中国に次いで、4番目に独自の支払いゲートウェイを実現した。
PMJDY開始後7日間に新たにほぼ2500万銀行口座が開設され、これらの銀行口座開設者は、それぞれ『RuPayデビット・カード』を手に入れた。
○KPMGにジャンダン・ユジャナ口座の認証委託
【ニューデリー】インド財務省は『プラダン・マントリ・ジャンダン・ユジャナ(PMJDY:Pradhan Mantri Jan-Dhan Yojana)』スキームの下に銀行により開設されたベーシック銀行口座の数を確認する業務を専門サービス会社KPMGに委託した。
銀行界筋によると、開設された口座数をKPMGが確認することにより、インド政府は、1日当たりの口座開設数でギネス・ブックの世界記録に挑戦することが可能になると言う。銀行界筋によれば、PMJDYが8月28日にスタートして以来、1800万～2000万銀行口座が新規開設されたと言う。
【ニュースソース】
Big-picture reforms in India may take some time, says Rajan
Government, RBI to devise monetary framework for central bank, says Rajan
Govt, RBI to devise monetary framework for inflation: Rajan
Govt, RBI to make monetary framework: Rajan
Jan Dhan Yojana opens a new door for RuPay gateway
Jan Dhan Yojana: KPMG to validate number of accounts opened by banks
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