【ニューデリー】オーストラリアとインドは、前者が後者の核反応炉にウラン原料を供給することを可能にする歴史的民生用原子力協定に調印、両国の協力関係を一層深化させた。
ナレンドラ・モディ首相は、インド人民党(BJP)政権が今年5月に発足して以来初めてインドを訪れたオーストラリアのトニー·アボット首相とこの日会談、同首脳会談に引き続いて印豪民生用原子力協定が調印された。
ファイナンシャル・エクスプレス紙の社説によると、エネルギー領域における恒久的提携関係を構築するためインドを訪れたアボット首相は、「両国の相互安全保障が確認されたため、オーストラリアは向こう数ヶ月、数年、数十年にわたるウラニウムの供給に関して、インドを信頼することに吝かでない」と語った。
アボット首相のタイムフレームは、何やら双曲線を描いているように見えるが、両国にとって同協定調印が、商業上も戦略上も緊急を要するものであったことを暗示している。
○日印関係に介在する核のトゲ
インドは、核エネルギー・サプライヤーに大きな市場を提供しているが、日本はその姿勢に柔軟性を持たせる必要がある。2014年9月5日付けヒンドゥー・ビジネスラインの社説は、以上のように指摘している。
同社説によると、ナレンドラ・モディ首相の最近の訪日は、民生用原子力エネルギーに関するインドと日本の交渉にスポットライトをあてた。双方は、全力を傾け交渉の進捗を図ること声明したが、同交渉には未完成の部分が残されている。
インドの原子力計画にとってこの交渉は、正確にどれほど重要なものなのか?日本の立場の背後には如何なる要因が存在するのか。インドは、原子力発電を促進するため、野心的なプログラムに乗り出した。このプログラムは、(a)国産の『加圧重水炉(PHWR:pressurised heavy water reactor)』、(b)『高速増殖炉(FBR:fast breeder reactor)』、(c)ロシア、フランス、米国、日本等のサプライヤーにより提供される先進的デザインの『加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)』を通じて実現される。
【ニュースソース】
India, Australia ink civil nuclear agreement; Canberra to supply uranium
Editorial: Nuclear-powered deal
The nuclear thorn in India-Japan ties
≪キリスト教の起源≫無料ダウンロードリンク
読者の声
ご意見
SEAnewsFacebook
SEAnewsGoogle