【フォルタレザ/北京/ニューデリー】インドのナレンドラ・モディ首相と中国の習近平国家主席が15日会見、地政学的潮流の変化を示す事態の進展が見られた。
習国家主席はモディ首相にに対し11月に中国を訪れるよう招待した。モディ首相は、二国間の国境問題を平和的に解決することを提言するとともに、インドのインフラ領域への投資拡大を求めた。
インド政府がこの日発表した公報によれば、中国は、モディ首相に11月に開催されるアジア太平洋経済協力(APEC)会議への出席を求めた。印中両国は、共に国境問題の解決策を見出す必要性を強調。モディ首相は、相互の信頼と確信を強化し、平和と国境地帯の平静を維持する必要性を指摘した。
フォルタレザで開かれたBRICS首脳会議に出席するためブラジルを訪問中の両首脳は当初予定された40分の会談を80分に延長、極めて率直に両国間の懸案事項に関して意見を交換した。習主席は、9月のインド訪問を心待ちにしており、またモディ首相の年内訪中を歓迎すると語った。
モディ首相は15日、そのツイッター・サイトに「中国の習近平主席とブラジルで実り多い会談を行った。我々は幅広い問題を話し合った」とのコメントを投稿した。 ○プーチン大統領の遅刻で印露首脳会談流れる
【フォルタレザ】インドのナレンドラ・モディ首相とロシアのウラジミール·プーチン大統領は14日夜当地で会談する予定だったが、プーチン大統領が予定の時刻になっても会見場に現れず、実現しなかった。
モディ首相は、中国の習近平国家主席との会談後、プーチン大統領と会見するはずだった。しかしプーチン大統領は、この日、BRICS首脳会談のホスト役を務めるブラジルのジルマ・ルセフ大統領とブラジリアで会談したこともあって、モディ首相との約束の時間に間に合わなかった。消息筋によると、印露首脳会談の日程は改めて調整されると言う。 ○中国の隣国は国境紛争に懸念
【ニューデリー】インド、日本、フィリピン、ベトナムの大多数の人々は、中国との国境紛争が軍事衝突に発展する恐れが有ると見ている。
7月14日発行のピュー・サーベイ・レポートによると、インドはパキスタンを最大の脅威としているが、他の3カ国は中国を最大の脅威と見ている。
中国に隣接する国の国民の圧倒的多数がその種の懸念(軍事衝突)を表明しており、その比率はフィリピンで93%、日本で85%、ベトナムで84%、韓国で83%ととなっている。またフィリピン人の61%、ベトナム人の51%は中国との軍事衝突を懸念している。(THE STORY OF US, CHINA AND ASIA)中国自体は、62%の国民がその種の紛争の発生を懸念している。
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