SEAnews 2014-07-04 ArtNo.45161

【ニューデリー】経済問題閣僚委員会(CCEA:Cabinet Committee on Economic Affairs)6月25日、政治的に敏感な国産ガスの価格設定に関する決定を3ヶ月延期する方針を決めた。
　統一進歩連合(UPA)前政権は、当初、今年4月1日をもって国産ガス価格を1MBTU(million British thermal unit)当たり2倍の8.4米ドルに引き上げる方針を決めたが、総選挙を考慮して実施期限を3ヶ月延期、新価格は7月1日に発効するはずだった。
　全国民主連合(NDA:National Democratic Alliance)政権は、一旦引き上げた郊外電車料金を元に戻した1日後、敏感なガス価格に対する決定を再度見合わせた。Reliance Industries Ltd(RIL)を初めとする探査会社の80億～100億米ドルの投資の採算性が同価格に依存していることから、政府の方針決定は極めて重大である。
　市場は、この日一日、ガス価格の行方を固唾をのんで見守っていた。翌日木曜のボンベイ証券取引所(BSE)センシチブ指数(SENSEX)とナショナル証券取引所(NSE)Nifty指数の終値は、石油・ガス関連株の大量の売りで0.9％下降した。
○イラク危機で価格補助合理化計画台無しに
【ニューデリー】イラク危機に伴う国際原油価格の上昇は、ナレンドラ・モディ首相率いる全国民主連盟(NDA:National Democratic Alliance)政権の石油製品価格補助政策の合理化計画を台無しにしそうだ。
　政府筋によると、インドの原油バスケット価格が1米ドル上昇すると、石油製品の補助額は約450億ルピー増加する。したがってバスケット価格が今年一杯現在の1バレル当たり110－11米ドルの水準なら、2014－15会計年度の同補助額は700億～800億ルピー増加することになる。インド政府は、2014－15年度の石油製品価格補助額を、バスケット価格を1バレル107米ドル、為替レートを1米ドル＝60ルピーとして、約1兆1200億ルピーと見積もっていた。
○政府、リライアンス社に5.78億米ドル追加制裁金
【ニューデリー】インド政府は、東海岸沖合Krishna-Godavari海盆KG-D6ブロックにおける生産目標を達成できなかったReliance Industries Ltd(RIL)に対し5億7800万米ドルの追加制裁金を科す計画だ。
　同制裁に異議を唱え、仲裁を申請中のRILは、以上の政府方針に対するコメントを控えている。
【ニュースソース】

CCEA defers gas price revision

Gas price revision deferred by 3 months

Decision on gas price increase put off for 3 months

Govt fails to walk the talk, dithers on gas price hike

Gas price hike deferral, F&O expiry: Sensex plummets 251 points

Iraq crisis could spoil Narendra Modi govt’s oil subsidy math

Govt to slap additional penalty of $578 mn on RIL

Additional penalty of $578 mn for RIL

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