【ニューデリー】国内経済を復調させるためには敢えて不人気な措置も実行する方針を掲げ、サポーターの過度な期待を抑制するナレンドラ・モディ首相の非妥協的姿勢は、与党内にも新政府が来月初に国会に上程する予算案の行くへに疑心暗鬼を生じさせている。
インド人民党(BJP)の一部幹部は、石油製品に対する価格補助が削減される可能性を指摘するが、この点に関してBJPの別の古参幹部は、「モディ首相の意図は、インフレや取り分け高騰した食品価格に対する影響を一夜にして元に戻すことはできないことを、党の中核リーダーらに理解させることにある」と説明した。
中間所得層は、可処分所得を増加させる減税措置を期待しているが、BJP幹部は、「経済成長を抜きにして、政府が希少な税収減を削るのは難しい」と指摘する。しかし、BJPの中間層支持基盤を直撃する補助金のカットには、党幹部らは挙って反対するものと見られる。
○小さな政府、閣僚増員準備
【ニューデリー】最小規模且つ最高効率を標榜するナレンドラ・モディ新政府のフィロソフィーは、時間を厳守するようになった官僚や清潔に整頓されたオフィスに、すでに反映されているだけでなく、過労で目を充血させた大臣たちからも窺える。
モディ氏は、1日平均18時間の公務をこなしており、閣僚ら公務日程もそれに準じたものと予想される。このことが、政府の効率向上に果たす効果は、確かに極めて大きいと言えるが、モディ氏の44人の閣僚メンバーの健康向上に対する効果は、それほど期待できない。
モディ政府とインド人民党(BJP)内部の消息によると、全国民主連盟(NDA:National Democratic Alliance)政府は、国会における予算案の審議が7月第2週に開始される前に、内閣を拡充する見通しだ。同拡充では、健康上からも公務日程をこなすことが困難な一部閣僚の兼務が解かれるものと見られる。
○トップ官僚ポスト依然未定
【ニューデリー】ナレンドラ・モディ首相が、各省庁から提出された人事案を差し戻したことから、様々な省庁および傘下オフィスの上級職員を含む合計50ポスト近くが未定になっている。
次官補以上(Joint Secretaries and above)のクラスで、それらの一部は、統一進歩連合(UPA:United Progressive Alliance)政権時代にマンモハン・シン首相により承認されたものの、公示されなかったもので、新政府の承認待ちの状態にあった。人事院(CSB:Civil Services Board)の承認も得ているが、内閣人事委員会(CAC:Cabinet Appointments Committee)の承認のみがペンディングになっている。
【ニュースソース】
Narendra Modi talks tough, BJP speculates about government's first budget
Modi's overworked & sleepless Cabinet set for expansion
Top-level appointments on hold
≪キリスト教の起源≫無料ダウンロードリンク
広告スペース特価セール
読者の声
ご意見
SEAnewsFacebook
SEAnewsGoogle