SEAnews 2014-06-13 ArtNo.45101

【ニューデリー】インド政府は、投資情緒を改善させるための施策の一環として、異論の多い所得税法(Income-tax Act)の遡及的修正案(retrospective amendments)を、未来を展望した(prospective)修正案に改めるものと見られる。
　政府高官は、「これは必要だ。それ(遡及的修正案)は外国投資家に対して大きな不確実性を生じさせた」と語った。アルン・ジェートリー財務相が最終方針を決めることになる。彼は、これまで如何なる法律の遡及的修正にも反対してきた。とは言え、最終的には、政府がこの問題に如何なる立場をとるかにかかっている。
○新蔵相、非税収入で税収補填も
【ニューデリー】アルン・ジェートリー財務相は、税以外の財源に注目するとともに、一部の免税措置を撤廃することにより、同氏にとって初の予算案の歳入確保を図るものと予想される。
　税務当局筋によると、今会計年度の歳入は、仮に5％以上の成長が実現されたにしても、低水準に留まりそうだ。
　財務省筋によると、2014－15年度暫定予算案が見通す税収の19％増加は、国内総生産(GDP)の高成長を前提にしている。
○ディーゼル油価格統制完全解除の可能性低い
【ニューデリー】石油製品販売会社(OMC:oil marketing companies)のディーゼル油販売に伴う損失額が1リットル当たり2.80ルピーに縮小する中で、少なからぬ人が燃料価格統制の完全解除の日も遠くないと見ているかも知れない。しかし、石油製品販売会社が、その累積損失を完全に回収した後も、自由に製品を値上げすることを認められる可能性は薄い。
　政府筋によると、石油省は、燃料費の未回収がゼロになった後も、ディーゼル油に対する価格統制を部分的に維持することを閣議承認するよう政府に求める計画だ。なぜならディーゼル油は国内で消費される石油製品の44％を占めており、その値上げが及ぼす波及効果は大きいためと言う。
【ニュースソース】

New government to ammend retrospective Income-tax Act to boost investment sentiment

FM may eye non-tax revenue in Budget to fund capital expenditure

Complete diesel price decontrol unlikely

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