1996-01-09 ArtNo.4510
◆<星>アズテク、リテール/ノンブランドOEM市場に照準
【シンガポール】セスダック登録のアズテク・システムはOEM(相手先商標製造業者)顧客ベースを一段と拡大するためリテール/ノンブランドOEM市場の開拓に力を入れる計画だ。
アズテクがこのほど発表したところによれば、新市場戦略の下、同社は有る種の製品をノンブランドPCメーカーやディストリビューターにOEMと同等乃至は多少高めの価格で供給する。新市場戦略は昨年11月から導入されており、CD-ROMドライブ、テレフォニー・カード、サウンド・カード、マルチメディア製品がその対象とされている。目下各方面と商談が進められているが、まだ具体化したものはない。アズテクの製品は一般にOEM顧客の最終製品に組み込まれるが、米国のリビール・コンピューター等のリテールOEMもアズテクの製品を独自の製品に組み込み、独自商標により販売している。アズテク製品の80%はOEM市場に向けられ、大部分がパッカード・ベル等、大手ブランドPCの製造業者に納入されている。アズテクはOEMビジネスを拡大すると同時に、リテール市場向け製品の比率も20%台に維持する方針だ。アナリストはアズテクの新戦略を概して好感しているが、その効果については、コメントを控えている。また一部のオブザーバーは新戦略によりOEMビジネスのマージンが顕著に改善する可能性は少ないとしている。(BT:1/8)
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