1996-01-08 ArtNo.4507
◆<星>アップル、高額下取り条件にPCプロモーション
【シンガポール】月曜米国における消費者向けPC(パソコン)モデルの最大12%の値下げを発表したアップル・コンピューターはシンガポールでは高額下取りを条件に販促を図っている。
観測筋はアップルが在庫一掃と市場シェア回復を目指して今後一層の値下げをする余地は大きいと指摘する。アップル・シンガポール幹部によると、今回米国で値下げが発表されたモデルの少なからぬものが当地で販売されておらず、また当地で販売されている一部モデルの価格は既に米国の値下げ価格に接近している。したがって米国の値下げがそのままシンガポールに適応される訳ではなく、目下ローカルの小売価格に検討を加えているところと言う。シンガポールでは1カ月前から同社のいずれかのモデルを購入する者に最大1300Sドルの下取りをオファーしている。昨年12月末締め四半期に6900万米ドルの損失を計上したアップルに対しては、サン・マイクロシステムズが買収の動きを見せていると言われるが、市場調査会社データクェストの当地幹部は、「アップル社のコンピューターが向こう10カ月間に廃れる恐れはなく、有る種のモデルはなお長期にわたり魅力を維持するものと見られるため、同社の買収にほとんどリスクはない」と評している。(BT:2/7)
|