SEAnews 2014-05-16 ArtNo.45029

【ニューデリー】インド人民党(BJP:Bharatiya Janata Party)のリーダー、ヤシュワント・シンハ氏は5日、「統一進歩連合(UPA:United Progressive Alliance)政権は国内経済を最悪の危機的状態に放置した」と非難、同党が政権を手にしたなら税制の簡素化を実行し、各州の同意を取り付けた後、直接税法(DTC:Direct Taxes Code)と商品サービス税(GST:goods and services tax)の導入を加速すると約束した。
　新政府は早期に食品インフレを抑制する必要がある。総選挙後に誕生する政府は、同氏が全国民主連盟(NDA:National Democratic Alliance)政権の蔵相として2002－03年の干ばつを乗り切った際に実行した『食料備蓄の柔軟な放出(Liberally release stocks of foodgrain)』政策と同様の戦略を通じて同目標を達成すると言う。
○選挙規則が蔵相の財政赤字縮小努力を後押し
【ニューデリー】国会下院選挙に伴う選挙管理委員会規則のおかげで、P.チダムバラム蔵相は、同氏が2013－14年度財政収支を見直した際の国内総生産(GDP)の4.6％より若干低い4.5％の財政赤字を、後任の蔵相に引き継ぐことができそうだ。
　選挙管理委員会規則が3月5日に発効したのに伴い、多くの省庁が配分された予算を支出することができなくなり、結果的に政府は予算支出を節約することができた。こうした支出削減は、約600億ルピーの歳入不足を補填しただけでなく、国庫が財政赤字を一層縮小するための資金を確保することを可能にした。
○選管、石油相のガス値上げ案を再度棄却
【ニューデリー】選挙管理委員会は、5月16日に『モデル行動規範(model code of conduct)』が失効する以前に天然ガス価格を引き上げると言うヴィーラッパ・モイリー石油天然ガス相の提案を棄却した。
　天然ガス価格は4月1日に引き上げられるはずだったが、選管は同引き上げの延期を求めた。このためモイリー石油天然ガス相は、5月1日に同延期指示に見直しを加えるよう選管に再度要請した。内情に通じた消息筋によると、5月16日に選挙結果が明らかになった後に天然ガス価格が引き上げるとすれば、実際に引き上げるか否かは、当局の担当者の判断に委ねられる。だとすれば、その判断は早めに行うに越したことはないと、石油相は考えた。しかし、選管は、結局、石油相の同要請を棄却したと言う。
【ニュースソース】

Economy in "worst crisis": Yashwant Sinha

‘UPA leaving economy in worst crisis; if voted to power, BJP will fast-track DTC, GST’

Attack food inflation, Sinha's tip to new govt

Poll code helps FM better fiscal deficit target

Gas price issue: Poll panel spikes Moily's attempt to raise rate

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