【ニューデリー】インド市場現出した陶酔感の上昇は、間もなく明らかになる総選挙の結果、ナレンドラ・モディ氏に率いられる安定と改革を志向する政府が誕生することへの期待に起因している。
成長志向あるいは改革志向政府の誕生に対する期待を背景に、外国機関投資家は4月、インドの株式市場に960億ルピーを注入、8ヶ月連続の純流入を記録した。最近数ヶ月の力強い流入で、今年に入って以来これまでに外国機関投資家資金の純流入額は3237億7000万ルピー(53億米ドル)を記録した。
市場専門家、サンディープ・サブハルワル氏は、5月16日に決定的な勝利が実現すれば、明らかに市場は上向き、今月末まで顕著な上向き傾向が持続するが、全国民主連盟(NDA:)の獲得議席数が230以下なら、市場は5～10％、あるいはそれ以上落ち込むだろうと予想した。
世論調査結果からすると、誰もNDAの決定的勝利、換言すれば過半数の272議席以上をNDAが獲得すると予想するものはなく、また決定的勝利については2つの変数が存在する。つまりNDAが全体として272議席以上を獲得し、そのうちインド人民党(BJP)が220～230議席を占める必要がある。
○世論調査に基づき株式市場に賭ければ、失敗？
【ムンバイ】今年2月に始まったインド史上のラリーは一服した。静穏な月とされる4月には、ベンチマークが過去最高を連日塗り替えたが、ナショナル証券取引所(NSE)のNifty指数は今ではマイナス・レベルに陥っている。
世論調査によれば、インド人民党(BJP)に率いられる全国民主連盟(NDA)が新政権を樹立するものと期待される。総選挙後に安定した改革志向の政府が誕生すると言う期待が市況を新たな高みに押し上げた。
とは言え、過去2回の国会下院選挙結果は、世論調査が、概して信頼できないことを示している。2004年の総選挙の際、NDAは270議席を獲得するものと予想されたが、189議席にとどまった。2009年の総選挙では、NDAの獲得議席は175～195議席と予想されたが、実際に獲得できたのは僅か159議席に過ぎなかった。
○センセックス、16日に上昇の頂点に：アナリスト懐疑
【ニューデリー】総選挙結果が5月16日に明らかになるのを間近に控え、市場が、ナレンドラ・モディ首相に率いられる全国民主連盟(NDA)政権の誕生を期待したことから、ボンベイ証券取引所(BSE)センシチブ指数(SENSEX)は2014年に6％強のラリーを見せた。
市場が『D-day(米軍事用語:重要作戦開始日)』に向けて進軍する中、市場専門家は、仮に一党が単独で過半数議席を手に入れても、市場が多幸感に浸り、5月16日に市場が2009年総選挙の際に生じたような上限に達する可能性は薄いと予想する。
○選挙終了を控え変動性高まる：F＆Oトラッカー
【ムンバイ】ナショナル証券取引所(NSE)のNifty指数は、4月の終わり以来横ばいを維持している。Nifty OI(Open Interest：特定の日に取引されたオプションおよび先物の出来高の総量)は5月に入って以来7％下降、低調な市況を象徴している。
BankNiftyは、OI上昇(27％)の終息に伴い1％下降、短期的な持ち合い状況を示している。業種別に見ると、石油・ガス部門と政府系銀行は新たな長期性持ち合い圏に入った感があり、情報技術(IT)株は、上昇の兆しが見えるごとに売り圧力に晒されている。
【ニュースソース】
NDA getting less than 220 seats a 'death knell' for stock market?
Betting on stock market based on opinion poll results? Here's why the bet may fail
Will Sensex hit upper circuit on May 16? May be not, say analysts
F&O Tracker: Volatility inches up as poll outcome nears
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