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1996-01-08 ArtNo.4501
◆<馬>戦略と焦点の不在がHicom株価低迷の主因:ヤハヤ氏
【クアラルンプル】マレーシアの重工業育成の使命を負うた国策企業Hicomホールディングズの舵取りを引き受けたヤハヤ・アハマド氏は、プロトンとEONの株価が上昇しているのに反してHicomの株価が公募価格を下回っている問題に触れ、「プロトンやEONが何をしているかは誰もが知っているが、Hicomは一体何をしているのか」と反問、株価低迷の理由もその辺にあると指摘する。
それによるとHicomのビジネスは明瞭さと焦点に欠けており、こうした点を改善する必要がある。また研究開発(R&D)への投資を拡大し、プロトン等の傘下企業を支援するとともに、これらの子会社に明確な方向を示す役割を担わねばならない。したがって非中核ビジネスにおける合弁事業投資がこれら合弁事業のビジネス戦略の確立に役立っていないなら、Hicomは投資を引き上げるべきである。Hicomグループ内におけるビジネスに関わる合弁事業では、支配権益を要求せねばならず、また合弁事業が投資収益をもたらさないなら、Hicomは経営権を要求せねばならない。総じてHicomはサイレント・パートナーに甘んじることはできないと言う。ヤハヤ氏は投資の引き上げが計画されている具体的合弁事業の名称を明らかにすることは避けたが、「Hicomはクダ・セメントの支配権益を握っているが、一部のHicomプロジェクトは十分なセメント供給を確保することができない」と不満を表明した。同氏はまたHicomが不動産開発からの撤退を考えているとの噂を否定した。同氏によるとHicomは引き続き不動産開発を手掛けるが、より選択的投資を行うべきで、またマネージメントの役割を強化し、必要が有れば関係ノーハウを買収すべきだと言う。(BT:1/5)
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