【ニューデリー】インド人民党(BJP:Bharatiya Janata Party)の首相候補ナレンドラ・モディ氏は、BJPが支持基盤とする世界ヒンドウ協会(VHP:Vishwa Hindu Parishad)の指導者プラヴィン・トガディア氏が土曜(19日)、グジャラート州バーヴナガルで催された演説会において、社会差別を扇動するスピーチを行ったとする届けがなされたことから、22日には一転、守勢に陥った。
トガディア氏は、2つの問題に直面している。その一つは、インド刑法(IPC:Indian Penal Code)第153(A)条、第153(B)条および第188条に違反した嫌疑がかけられていること。届けはグジャラート州バーヴナガルの警察に提出された。さらに、選挙管理委員会は火曜(22日)、同氏のいわゆるヘイト・スピーチのビデオ・フィルムの検証に乗り出した。
一方、選挙管理委員会は、ビハール州ナワダ区のBJP候補Giriraj Singh氏が選挙演説を行うことを禁止した。
モディ氏は、「BJP公認を自称する候補の稚拙な発言は、進歩とグッドガバナンスを標榜する我が党の選挙キャンペーンを逸脱したもので、私は、こうした無責任な発言を認めず、彼らに、そのような発言を慎むよう訴える」と、ツイッター上で繰り返し述べている。
○モディ氏が首相に就任するチャンスはない:インド共産党幹部
【ハイデラバード】インド共産党マルクス主義派(CPI-M:Communist Party of India-Marxist)のシタラーム・イェチュリ政治局員は22日、「インド人民党(BJP:Bharatiya Janata Party)の首相候補ナレンドラ・モディが実際に首相に就任するチャンスは存在しない」と語った。
イェチュリ氏は選挙集会の席上、支持者に以上の見通しを語った。総選挙前の世論調査結果を『メディアの創作物』と断じるイェチュリ氏によると、全国の異なる地域で実施した現地調査結果は、BJPに率いられる全国民主連盟(NDA)が過半数議席を獲得すると言う世論調査の結果と矛盾している。同氏によると、自分自身を首相候補と謳った指導者が、実際に首相になった例は存在しない。モデイ氏の場合、彼にトップの座を委ねることは、BJP内部でさえ異論が生じている。
BJPでも、国民会議派でもない、連立政権が誕生する可能性に関してイェチュリ氏は、BJPも、国民会議派も、明確な政策の方向性を打ち出すことができない点からも、総選挙後には、間違いなく第三の政治勢力が台頭すると見通した。同氏によると、BJPは、小売り部門への外資導入を除き、国民会議派の全ての政策を踏襲している。一旦選挙結果が明らかになれば、第三戦線は、より多くの参加者をうることができる。
またCPI-Mは間違いなく党勢を拡大する。ケララ州では特に議席を増やすことができる。どれほど党勢を拡大できるかは、実のところ西ベンガル州の有権者が投票所に赴くことができるか否かにかかっていると言う。
○世俗に流されずイスラム価値観に立て投票を:AAP候補
【ニューデリー】大衆党(AAP:Aam Aadmi party)のシャジア・イルミ女史は22日、「イスラム教徒は今回は、イスラム・コミュニティーの立場に立って投票し、世俗主義に流されるべきではない」と語り、論争を引き起こした。
ウッタルプラデーシュ州ガージヤーバード区から出馬したAAP候補のイルミ女史は、ムスリム・コミュニティー・メンバーとのビデオ対談の中で、「イスラム教徒は長らく世俗主義の立場に立って国民会議派に投票し、彼らを支援してきた。今回は、世俗主義傾斜せず、自分たちのコミュニティーに目を向けるべきである」と語った。
アルビンド・ケジリワル党首に率いられるAAPは、「彼女の見方を支持するものではない」と述べ、イルミ女史とその発言から距離を置き、論争に巻き込まれるのを回避する姿勢を見せている。
【ニュースソース】
Modi in damage control mode
FIR lodged against Togadia; EC viewing footage of his speech
FIR lodged against Togadia, EC viewing footage of his speech
No chance for Modi as PM: Yechuri
Muslims should become 'communal' this time: Shazia Ilmi
ご意見