【ムンバイ】ファンド・マネージャーや大手トレーダーが優良銘柄株を購入するコストがますます上昇している。国内機関投資家の売りが減少している上、外国機関投資家が潜在的勝者銘柄に間断なく買いを入れることに伴う供給不足から、この種のプレーヤーの多くのインパクト・コスト(取引所における取引費用)が高騰している。
国内機関投資家は2月半ばまでは、外国機関投資家に対して安定的に株式を供給して来た。しかし、市況が突然に過熱する中、多くの投資家は持ち株を手放さなくなった。トレーダーらは、これ以前には、そのポジションを清算していたが、株の受け渡しを受けている。
リライアンス・ミューチュアル・ファンド投資部のスニル・シンガニア主任は、「経済の復調が加速する中で、誰もがこの種の優良銘柄株を追い求めるようになったことから、過去数週間に優良ベータ・ペーパーのインパクト・コストが上昇している」と語った。
海外経済の安定化に伴う資本流入を背景に資本財、情報技術(IT)、ヘルスケア、自動車等の銘柄が市場全体を牽引したことから、連日記録更新中のボンベイ証券取引所(BSE)ベンチマーク、センシチブ指数(SENSEX)は22日、またも過去最高の22869.85をマークした。ナショナル証券取引所(NSE)のNifty指数も前日の終値を46.25ポイント、0.67%上回る過去最高の6861.60をマーク、前日に記録された日中最高値6838.00も上回った。
○新政権下に高成長が実現しても就業機会を増加させることはない
【ニューデリー】より健全な世界経済とより果断な政府の誕生は、インド経済の成長を2003-04年度の過去10年来最低の予測値4.9%から加速させ、より多くの就業機会を創出する見通しだ。
しかし信用格付け会社Crisilは、「ここ数年、単位成長当たりの雇用創出量が減少しており、毎年労働力市場に加わる若者全員を吸収するには高い成長率だけでは不十分」としている。
【ニュースソース】
Funds managers and traders in a bind as quality stocks turn pricey
Sensex hits new record-high of 22,869.85; Nifty touches 6,861
Higher growth may not create as many jobs
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