SEAnews 1996-01-08 ArtNo.4498

【シンガポール】スハルト大統領の子息バンバン・トリハトモジョ氏(42)が5日、シンガポール証取(SES)上場の土木建設会社Ｌ＆Ｍグループ・インベストメンツの会長に指名され、インドネシア・コンソーシアムにより支配権益が握られたＬ＆Ｍの新会長人事を巡る市場の憶測に終止符が打たれた。
ヨハネス・コチョ氏のZasidonホールディングズ、バンバン氏、エンダン・ウタリ・モコドムピット女史、サリム・グループ元取締役のウィナルト氏(51)から成るインドネシア・コンソーシアムは昨年9月にガスリーＧＴＳからＬ＆Ｍの39.8％の権益を買収後、先月はアルバート・ホン会長の16％の持ち株も買い取ったが、ＳＥＳはユナイテッド・パルプ＆ペパー権益買収を巡る不実行為を理由に同コンソーシアムを率いるコチョ氏及びその代理人がＳＥＳ上場企業の取締役に新規就任することを向こう30カ月間禁止した。しかしながら同禁令はＬ＆Ｍ権益を買収したインドネシア・コンソーシアムの他のメンバーには影響を及ぼさず、バンバン氏の他、インドネシア・グロース・ファンド重役(ﾏﾈｰｼﾞﾝｸﾞ･ﾊﾟｰﾄﾅｰ)のウィナルト氏も取締役に指名された。また会長を退いたホン氏は改めて副会長に就任した。この他、法律事務所ドゥルー＆ネーピア上級パートナー／ＡＢＲホールディングズ取締役／ラジャズ・インベストメンツ会長を兼ねるラジャシンガム氏(50)、チャータード・インスティテュート・オブ・トランスポート会員／シンガポール・バス・サービス副社長／ＳＢＳタクシー取締役／シティー・キャブ取締役／スタンフォード・タイヤ・コーポレーション取締役を兼務するテイ・プアンシオン氏(47)、ガスリーＧＴＳ取締役を務めるシンガポール法律家協会元会長で事務弁護士のギャム・チントゥン氏(53)の3氏(いずれもｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾘｱﾝ)が新たに取締役会に加わった。(STBT,LZ:1/6)