【ムンバイ】TimesJobs.comの調査によると、景気の後退で40%のインド人が西欧諸国への移住に慎重になっている。それだけではなく、高度な技術を備えた専門職人材が、一時海外に求めた経済的機会を物色するため、インドに回帰する現象が生じている。
同調査によると、依然として34%が職を求め西欧へ移住することを希望、26%は起業を考えている。国内での就業を希望する者の内、28%は情報技術(IT)/電気通信/製造業領域に最大の就業機会が存在すると見ている。
○インド、2013年に9万3000米労働ビザ取得
【バンガロール、プネ】米国政府が発行する専門職就労ビザ『H-1B』のほとんど60%をインド人が取得しており、2013年に発行されたと見られる14万8000件のH-1Bビザうち、インド人により取得されたものが9万3000件にのぼった。残りの5万5000件は、インドと競争するその他の国々の専門職が取得した
米国の景気が回復基調を見せる中、インドの情報技術(IT)プレーヤーらは、できるだけ多くのH-1Bビザを確保するためスクランブルしたもようで、米国市民権・移民業務局(USCIS)によると、2014年10月1日からの2015年度H-1B申請は、4月1日に受付が開始された後、僅か5日間で上限に達したと言う。米国政府は一般カテゴリーのH-1Bビザに関しては6万5000件、高度学位カテゴリーは2万件の発行上限を設けている。
○米国、留学先トップの座維持
【ムンバイ】米国は簡便な入国査証規則や充実した奨学金制度を背景に、インド人学生に最も好まれる留学先で、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドがこれに続いている。対照的に英国に留学する学生は減少している。
教育コンサルタント筋によると、3年前に修学後の就業許可制度が廃止されて以来、英国に留学する者の数が減少している。カナダへの留学者は過去4年間に数倍に増加したが、米国は依然として留学先トップの座を占めている。
国際教育研究所(Institute of International Education)発行の『2013年度教育交流資料(Educational Exchange Data from Open Doors)』によると、2012-13学年度には、インドからの学生9万6754人が米国で修学しており、前年比3.5%の減少を見た。米国で学ぶ外国人の中でインド人は中国人に次いで2番目に多い。
【ニュースソース】
More Indians wanting to work in India because of the slowdown: TimesJobs survey
India got 93,000 US work visas in 2013
H-1B visa application limit for FY15 reached in five days
US remains top overseas education destination
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